パース・一点透視図法の応用:イラストやアニメの背景の描き方講座 [Ari先生Vol.13]
キャラクターは描けるけど、背景や自然物を描くのはちょっと苦手...
そんな方にピッタリな『Ariの背景イラストシリーズ講座』の第13回は、パース (一点透視の応用)について解説していきます。
パースが苦手な方は、是非この講座を通して習得しましょう!
一点透視を用いて坂を描く
STEP1: 正面から見た坂を描く
まずはアイレベルを決めます。
そして消失点がどこかを決めます。この消失点から線をいくつか引いていきます。
今は平坦な道となっていますが、坂道にしたい場合は、まず消失点から垂直方向に線を引きます。
そして、この線に一つ点を定めます。この点が坂道の消失点となります。
坂道の消失点から事前に描いた道に対して線を引くと、下の絵のように坂道を描くことができます。
手前側が平坦な道、奥側が坂道のように見えてくると思います。
速度制限の表記等を書き加えると、さらに道のように見せることができるでしょう。
STEP2: 斜めから見た坂を描く
まずアイレベル・消失点を定め、そこから斜め方向に線を引きます。
STEP1と同様に、消失点から垂直方向に線を引き、その線上に坂道となる消失点を定めます。
そこから平坦な道を表す線に対して線を引くと、下のイラストのようになります。
余分な線を取り除くと、以下の写真のように斜めから見た坂道が完成します。
STEP3: 下り坂を描く
下り坂の場合は、かなり高い目線にアイレベルを設定しないと、坂道の奥が見えなくなってしまうので、下のイラストのようにアイレベルを設定します。
これまで同様に消失点を決め、そこから手前向きに線を引きます。
下り坂を表現するために、下の絵の点線で囲っている部分を消します。
上り坂の時とは反対に、消失点から下方向に垂直な線を引き、その線上に坂道を描くための消失点を決めます。
この消失点から、手前側の平坦な道に線を引きます。
手前側から、平坦な道→下り坂→平坦な道を描きたい場合は、再度はじめのアイレベル上に定めた消失点から下り坂の終点に線を引きます。
下のイラストでは、縦線が入っているものが平坦な道、矢印が描かれている地点が下り坂を示しています。
さらに、周辺に建物や塀のようなものを描くと坂道と見やすくなるでしょう。
その際には、消失点を常に意識して描くことが必要です。
実際に背景を描く時に、この一点透視がどのように活用されているかを下のイラストを用いて解説します。
ここでは家の中を描いています。
実際にどのように描かれているかを下に示しています。
消失点が奥の赤の点でそこから手前に線が引かれ、ロフト部分に垂直な線を引き、これまで同様な操作をすることで描くことができます。
ここでいう坂道は『階段』のことです。
以上で、「Ariの背景イラストシリーズ講座 Vol.13 : パース (1点透視の応用)」は終了です。
動画講座では、さらに詳しく解説を行っているので記事よりも理解しやすくなっています。
また、Ariさんの講座の続編は
イラレポ
投稿完了
キャラクターは描けるけど、背景や自然物を描くのはちょっと苦手...
そんな方にピッタリな『Ariの背景イラストシリーズ講座』の第13回は、パース (一点透視の応用)について解説していきます。
パースが苦手な方は、是非この講座を通して習得しましょう!
一点透視を用いて坂を描く
STEP1: 正面から見た坂を描く
まずはアイレベルを決めます。
そして消失点がどこかを決めます。この消失点から線をいくつか引いていきます。
今は平坦な道となっていますが、坂道にしたい場合は、まず消失点から垂直方向に線を引きます。
そして、この線に一つ点を定めます。この点が坂道の消失点となります。
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まずアイレベル・消失点を定め、そこから斜め方向に線を引きます。
STEP1と同様に、消失点から垂直方向に線を引き、その線上に坂道となる消失点を定めます。
そこから平坦な道を表す線に対して線を引くと、下のイラストのようになります。
余分な線を取り除くと、以下の写真のように斜めから見た坂道が完成します。
STEP3: 下り坂を描く
下り坂の場合は、かなり高い目線にアイレベルを設定しないと、坂道の奥が見えなくなってしまうので、下のイラストのようにアイレベルを設定します。
これまで同様に消失点を決め、そこから手前向きに線を引きます。
下り坂を表現するために、下の絵の点線で囲っている部分を消します。
上り坂の時とは反対に、消失点から下方向に垂直な線を引き、その線上に坂道を描くための消失点を決めます。
この消失点から、手前側の平坦な道に線を引きます。
手前側から、平坦な道→下り坂→平坦な道を描きたい場合は、再度はじめのアイレベル上に定めた消失点から下り坂の終点に線を引きます。
下のイラストでは、縦線が入っているものが平坦な道、矢印が描かれている地点が下り坂を示しています。
さらに、周辺に建物や塀のようなものを描くと坂道と見やすくなるでしょう。
その際には、消失点を常に意識して描くことが必要です。
実際に背景を描く時に、この一点透視がどのように活用されているかを下のイラストを用いて解説します。
ここでは家の中を描いています。
実際にどのように描かれているかを下に示しています。
消失点が奥の赤の点でそこから手前に線が引かれ、ロフト部分に垂直な線を引き、これまで同様な操作をすることで描くことができます。
ここでいう坂道は『階段』のことです。
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ソフト:Photoshop CS4
ペンタブ:Wacom Intuos4