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イラストやアニメの背景の描き方講座:パース(一点透視図法の応用2)[Ari先生Vol.14]
この講座は背景イラストの描き方講座です。今回はパースについて解説していきます。一点透視図法の応用を学んでいきましょう。
Ari先生による他のパース講座はこちらからも見ることができますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
背景イラストの描き方:一点透視図法の応用を解説
曲道でのパースのつけ方
前回の講座に引き続き一点透視の応用について解説を行っていきます。
用語の復習ですが、VPというのはバニシングポイントと言って消失点のことです。ELはアイレベルのことで、視点の高さのことでしたね!
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例えば、パースのかかった曲道を描く場合はどうしたらよいのでしょうか?
そういった時は曲道が続いていった先の消失点(VP2)が必要になってきます。

作成した曲道の補助線をもとに、赤色でカーブを描いていきます。
ここで1点注意したいことは、曲がった先に道沿いに建物などを描く場合、その建物は消失点2に向かってパースがかかるという点です。

手前の直線の道は、消失点1に消失していくことになります。描く場所によってどこに消失点があるのかが異なってくるので意識してみましょう。

パースがとれた階段の描き方
まずはアイレベルを決め、消失点1を決めます。次に描きたい階段の傾斜をイメージして消失点2をとります。
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階段を描く際、まずは1段の高さを決めます。そっしてその階段が消失点1に収束していく補助線をかいてあげます。

続いて、消失点2から出ている赤い補助線と階段から消失点1に出ている補助線の交わる箇所を結びます。これで1段目が完成です。

次に2段目に入ります。消失点2から、先ほど描いた一段目の階段の角に補助線を引きます。ちょうど二段目が始まる位置ですね。
その後、一段目と同じように左右を結び高さを決め、消失点1に向けて線を引きます。この時、先ほど引いた消失点2の補助線との交点で線を止めます。これで二段目は完成です。

同じ要領で三段目、四段目を描いていきます。動画では実際に筆の動きを見ながら学べるのでぜひチェックしてみてくださいね!

階段を使ったイラストの描き方
最後に、階段を使ってどのようなイラストが描けるかの参考をご紹介していきます。
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ひとつ目の階段はこのようなパースがついています。今回は斜めにパースがついた階段を描いています。

続いて手すりの部分を見ていきましょう。こちらも先ほど解説した傾斜をつけた消失点からパースがとられています。

右側の手すりも同様です。上にある消失点に消失していくようになっています。やや複雑に見えますが、今回の講座と前回の講座を見てもらえれば、知識としては理解できる内容になっているはずです。
あとは自分のイメージする階段を描いてみて、試してみるとしっくりくるかもしれません。

階段を上がった後、アイレベル上の消失点に向かっていく壁は薄いブルーで描かれています。
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背景などをあわせるとこのようになります。背景の中に階段のような構造物が描けると、描けるイラストの幅がぐっと広がりますね!パースは最初難しいですが、慣れてくるととっても心強い武器になるのでぜひ講座の内容を実際に試し描きしてみてくださいね。

イラレポ
投稿完了
この講座は背景イラストの描き方講座です。今回はパースについて解説していきます。一点透視図法の応用を学んでいきましょう。
Ari先生による他のパース講座はこちらからも見ることができますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
背景イラストの描き方:一点透視図法の応用を解説
曲道でのパースのつけ方
前回の講座に引き続き一点透視の応用について解説を行っていきます。
用語の復習ですが、VPというのはバニシングポイントと言って消失点のことです。ELはアイレベルのことで、視点の高さのことでしたね!

例えば、パースのかかった曲道を描く場合はどうしたらよいのでしょうか?
そういった時は曲道が続いていった先の消失点(VP2)が必要になってきます。

作成した曲道の補助線をもとに、赤色でカーブを描いていきます。
ここで1点注意したいことは、曲がった先に道沿いに建物などを描く場合、その建物は消失点2に向かってパースがかかるという点です。
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手前の直線の道は、消失点1に消失していくことになります。描く場所によってどこに消失点があるのかが異なってくるので意識してみましょう。

パースがとれた階段の描き方
まずはアイレベルを決め、消失点1を決めます。次に描きたい階段の傾斜をイメージして消失点2をとります。

階段を描く際、まずは1段の高さを決めます。そっしてその階段が消失点1に収束していく補助線をかいてあげます。
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続いて、消失点2から出ている赤い補助線と階段から消失点1に出ている補助線の交わる箇所を結びます。これで1段目が完成です。

次に2段目に入ります。消失点2から、先ほど描いた一段目の階段の角に補助線を引きます。ちょうど二段目が始まる位置ですね。
その後、一段目と同じように左右を結び高さを決め、消失点1に向けて線を引きます。この時、先ほど引いた消失点2の補助線との交点で線を止めます。これで二段目は完成です。
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同じ要領で三段目、四段目を描いていきます。動画では実際に筆の動きを見ながら学べるのでぜひチェックしてみてくださいね!

階段を使ったイラストの描き方
最後に、階段を使ってどのようなイラストが描けるかの参考をご紹介していきます。

ひとつ目の階段はこのようなパースがついています。今回は斜めにパースがついた階段を描いています。
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続いて手すりの部分を見ていきましょう。こちらも先ほど解説した傾斜をつけた消失点からパースがとられています。
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右側の手すりも同様です。上にある消失点に消失していくようになっています。やや複雑に見えますが、今回の講座と前回の講座を見てもらえれば、知識としては理解できる内容になっているはずです。
あとは自分のイメージする階段を描いてみて、試してみるとしっくりくるかもしれません。
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階段を上がった後、アイレベル上の消失点に向かっていく壁は薄いブルーで描かれています。
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背景などをあわせるとこのようになります。背景の中に階段のような構造物が描けると、描けるイラストの幅がぐっと広がりますね!パースは最初難しいですが、慣れてくるととっても心強い武器になるのでぜひ講座の内容を実際に試し描きしてみてくださいね。
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この講座の制作環境
OS : Mac OS X 10.6
ソフト:Photoshop CS4
ペンタブ:Wacom Intuos4
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