グリザイユ画法の塗り方をメイキング解説。厚塗りがシンプルにできる
「グリザイユ画法」はグレースケールで陰影を描き、あとから色を乗せていく絵の技法。
ソーシャルゲームで目にするような厚塗りイラストを短時間でできるメリットがあります。
今回はイラストレーターのらいらく先生によるパルミー月謝制講座「グリザイユ画法デジタル彩色講座」から一部抜粋。「Adobe PhotoshopCC」でのグリザイユ画法の塗り方をメイキングで解説します。「PhotoshopCC」限定機能に依存していないので、「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」など他のペイントソフトでも再現が可能です。
グリザイユ画法のメリット
グリザイユ画法のメリット1:絵にまとまりが生まれやすい
グリザイユ画法は作業ステップ&レイヤーを、
に分けて作業します。色塗りの際に陰影をつけることに惑わされづらくなるので、絵にまとまりが生まれやすくなります。
グリザイユ画法のメリット2:色の吟味がやりやすい
グリザイユ画法では陰影と色塗りのレイヤーを陰影を分けるため、全体のトーンは変えずに色を吟味しやすくなります。
グリザイユ画法は暗めになったり、くすみやすくなったりするデメリットはありますが、ハイライトや合成レイヤーで調整するとよいでしょう。
グリザイユ画法の塗り方。オーバーレイや乗算の違い
デジタルイラストでのグリザイユ画法にはいろいろな描き方があります。
「線画」「グレーの下塗り「陰影をつける」工程はほぼ共通していますが、違いは色塗りの工程で合成レイヤーに何を使うかです。
多く使われる合成レイヤーは「乗算」か「オーバーレイ」。
その他にも「スクリーン」レイヤーが使われることがあります。
違いは以下です。
- 乗算……陰影レイヤーに、固有色のフィルム(レイヤー)を重ねるイメージ
- スクリーン……陰影レイヤーの濃淡の変化が固有色で反映される
- オーバーレイ……中間色を基準にして明るい部分はスクリーン、暗い部分は乗算になる
「オーバーレイ」レイヤーはある程度元の陰影をベースに色がつけやすいメリットがあるため、らいらく先生によるパルミー月謝制講座「グリザイユ画法デジタル彩色講座」ではオーバーレイでのグリザイユ画法を紹介しています。
グリザイユ画法の塗り方。4ステップ
グリザイユ画法は以下の4ステップで進めます。
- 線画を描く
- グレーで下塗り
- 陰影をつける
- 色をつける
※この記事では線画については省略します。
グレーで下塗り
線画が完成したら新規レイヤーを作成し、グレー(灰色)で下塗りしていきます。1枚に塗っていってもいいですが、必要に応じて絵のパーツごとにレイヤーを分けてもいいでしょう。
下塗りが終わったら「透明ピクセルをロック」をすると下塗りの範囲から以降の塗り作業がはみ出なくなります。
どんなグレーを選べばいい?
グリザイユ画法の下塗りでは、どんなグレーを選べばいいのでしょうか。何となくで色を選んでしまうと、くすんで見える原因になります。
今回は「オーバーレイ」効果を利用したグリザイユ画法です。「オーバーレイ」は前に書いたように「中間色を基準にして明るい部分はスクリーン、暗い部分は乗算になる」特徴があります。
そのため、このあと塗っていく陰影の濃淡を意識して、中間にあたるグレーの色を選ぶといいでしょう。
陰影をつける
グレーの下塗りをしたあとはさらに濃いグレー、薄いグレーを使用して陰影をつけていきます。ハイライトはあとで入れるため、考慮せずに塗って大丈夫です。
キャラやモノの部位の完成した色を意識してグレーの濃淡を使い分けていきましょう。今回の絵の場合、肌や髪は明るめのグレーで塗っています。
今度は影の部分を暗めのグレーで塗ります。
1枚のレイヤーに厚塗りしていっても良いですが、塗りすぎるとのっぺりと単調になることがあるので、影のレイヤーを分けて都度濃淡をチェックしていくのも良いでしょう。
一番濃い影は真っ黒の色で塗って不透明度をいじれば調整しやすくなります。
服のシワや光源、鎖骨や胸などくぼみや出っ張りの付近には影ができるので、人体の構造も意識して影を塗っていきます。
色をつける
グリザイユ画法はグレーの下塗りと陰影の完成度が全体の出来栄えを左右します。陰影をつけられたら、あとは色を塗っていきます。
パーツごとに色塗りのレイヤーを分けて作成し、[エアブラシ][ブラシ]ツールなどで色を塗っていきます。下塗りレイヤーの[透明ピクセルをロック]しておくと、色塗りは多少はみ出ても問題ありません。
はみ出た部分の「オーバーレイ」効果が重複してしまう場合は、一度通常のレイヤーに戻し、重複しているレイヤーを統合してから再度「オーバーレイ」をかけるとうまくいきます。
最後に調整レイヤーで色や明るさを補正すれば、グリザイユ画法でのイラストが完成です。
グリザイユ画法をさらに詳しく動画で解説!7日間の無料お試し視聴もあります
グリザイユ画法デジタル彩色講座パルミーの月謝制講座「グリザイユ画法デジタル彩色講座」では、らいらく先生によるさらに詳細なメイキングをご覧いただけます。
グリザイユ画法における「オーバーレイ」「乗算」「スクリーン」などの違いがとても分かりやすく解説されているので今後のお絵かき全体を通しても参考になる知識が満載です。
他にも
光源を意識した逆光の表現方法
調整レイヤーやハイライトなど仕上げの描き込みのポイント
グラデーションマップを利用した色のつけ方
などグリザイユ画法をすぐに試す際にとても参考になる内容が充実しています。今回紹介したイラストとは別パターンのグリザイユ画法のやり方も紹介しています。
7日間の無料お試しができるので、ぜひ講座を覗いてみてくださいね。 無料お試しでは、この講座をはじめとする全200以上の講座が全部視聴出来ます! パルミーの月謝制詳細についてはこちらから!
「グリザイユ画法」はグレースケールで陰影を描き、あとから色を乗せていく絵の技法。
ソーシャルゲームで目にするような厚塗りイラストを短時間でできるメリットがあります。
今回はイラストレーターのらいらく先生によるパルミー月謝制講座「グリザイユ画法デジタル彩色講座」から一部抜粋。「Adobe PhotoshopCC」でのグリザイユ画法の塗り方をメイキングで解説します。「PhotoshopCC」限定機能に依存していないので、「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」など他のペイントソフトでも再現が可能です。
グリザイユ画法のメリット
グリザイユ画法のメリット1:絵にまとまりが生まれやすい
グリザイユ画法は作業ステップ&レイヤーを、
に分けて作業します。色塗りの際に陰影をつけることに惑わされづらくなるので、絵にまとまりが生まれやすくなります。
グリザイユ画法のメリット2:色の吟味がやりやすい
グリザイユ画法では陰影と色塗りのレイヤーを陰影を分けるため、全体のトーンは変えずに色を吟味しやすくなります。
グリザイユ画法は暗めになったり、くすみやすくなったりするデメリットはありますが、ハイライトや合成レイヤーで調整するとよいでしょう。
グリザイユ画法の塗り方。オーバーレイや乗算の違い
デジタルイラストでのグリザイユ画法にはいろいろな描き方があります。
「線画」「グレーの下塗り「陰影をつける」工程はほぼ共通していますが、違いは色塗りの工程で合成レイヤーに何を使うかです。
多く使われる合成レイヤーは「乗算」か「オーバーレイ」。
その他にも「スクリーン」レイヤーが使われることがあります。
違いは以下です。
- 乗算……陰影レイヤーに、固有色のフィルム(レイヤー)を重ねるイメージ
- スクリーン……陰影レイヤーの濃淡の変化が固有色で反映される
- オーバーレイ……中間色を基準にして明るい部分はスクリーン、暗い部分は乗算になる
「オーバーレイ」レイヤーはある程度元の陰影をベースに色がつけやすいメリットがあるため、らいらく先生によるパルミー月謝制講座「グリザイユ画法デジタル彩色講座」ではオーバーレイでのグリザイユ画法を紹介しています。
グリザイユ画法の塗り方。4ステップ
グリザイユ画法は以下の4ステップで進めます。
- 線画を描く
- グレーで下塗り
- 陰影をつける
- 色をつける
※この記事では線画については省略します。
グレーで下塗り
線画が完成したら新規レイヤーを作成し、グレー(灰色)で下塗りしていきます。1枚に塗っていってもいいですが、必要に応じて絵のパーツごとにレイヤーを分けてもいいでしょう。
下塗りが終わったら「透明ピクセルをロック」をすると下塗りの範囲から以降の塗り作業がはみ出なくなります。
どんなグレーを選べばいい?
グリザイユ画法の下塗りでは、どんなグレーを選べばいいのでしょうか。何となくで色を選んでしまうと、くすんで見える原因になります。
今回は「オーバーレイ」効果を利用したグリザイユ画法です。「オーバーレイ」は前に書いたように「中間色を基準にして明るい部分はスクリーン、暗い部分は乗算になる」特徴があります。
そのため、このあと塗っていく陰影の濃淡を意識して、中間にあたるグレーの色を選ぶといいでしょう。
陰影をつける
グレーの下塗りをしたあとはさらに濃いグレー、薄いグレーを使用して陰影をつけていきます。ハイライトはあとで入れるため、考慮せずに塗って大丈夫です。
キャラやモノの部位の完成した色を意識してグレーの濃淡を使い分けていきましょう。今回の絵の場合、肌や髪は明るめのグレーで塗っています。
今度は影の部分を暗めのグレーで塗ります。
1枚のレイヤーに厚塗りしていっても良いですが、塗りすぎるとのっぺりと単調になることがあるので、影のレイヤーを分けて都度濃淡をチェックしていくのも良いでしょう。
一番濃い影は真っ黒の色で塗って不透明度をいじれば調整しやすくなります。
服のシワや光源、鎖骨や胸などくぼみや出っ張りの付近には影ができるので、人体の構造も意識して影を塗っていきます。
色をつける
グリザイユ画法はグレーの下塗りと陰影の完成度が全体の出来栄えを左右します。陰影をつけられたら、あとは色を塗っていきます。
パーツごとに色塗りのレイヤーを分けて作成し、[エアブラシ][ブラシ]ツールなどで色を塗っていきます。下塗りレイヤーの[透明ピクセルをロック]しておくと、色塗りは多少はみ出ても問題ありません。
はみ出た部分の「オーバーレイ」効果が重複してしまう場合は、一度通常のレイヤーに戻し、重複しているレイヤーを統合してから再度「オーバーレイ」をかけるとうまくいきます。
最後に調整レイヤーで色や明るさを補正すれば、グリザイユ画法でのイラストが完成です。
グリザイユ画法をさらに詳しく動画で解説!7日間の無料お試し視聴もあります
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グリザイユ画法における「オーバーレイ」「乗算」「スクリーン」などの違いがとても分かりやすく解説されているので今後のお絵かき全体を通しても参考になる知識が満載です。
他にも
光源を意識した逆光の表現方法
調整レイヤーやハイライトなど仕上げの描き込みのポイント
グラデーションマップを利用した色のつけ方
などグリザイユ画法をすぐに試す際にとても参考になる内容が充実しています。今回紹介したイラストとは別パターンのグリザイユ画法のやり方も紹介しています。
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