pen-iconpen-icon和服の女性の描き方講座!イラストを色っぽく描くコツ

和服を描くのって難しい...そもそも、どんな種類の和服があるのかもわからないし、自分でもほとんど着ないから一般的な習慣すらわからない...
そんなことを思ったことはありませんか?
そんな方はこの講座を参考にしてみてください。和服の女性を描く際のイロハや色っぽく描くコツを解説しています。思い通りに和服を描けるようになりましょう!


和服の基本を理解しよう

和服の基本

和服は2000年ほどの歴史があるため、形は実にさまざまな種類のものが存在しています。
まず着物の袖の形状として、女性用は一般的に丸みを帯びさせる、男性用は角をピシッと立てる、他の形状としてお雛様・子ども用は元禄袖(げんろくそで)といった種類があります。
次に和服の着方です。一般的に、長い着物を腰のところでたくし上げて、おはしょりを作って着るのですが、女性は一般的に後ろの襟を少しあけて着ます。これは「衣紋(えもん)を抜く」と呼ばれ、女性の色気を出す際に重要なポイントとなります。

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和服イラストの描き方

ここでは衿の描き方として、(1)衣紋(えもん)を抜かない衿(2)少し衣紋を抜いた衿(3)かなり衣紋を抜いた衿の3つに分けて解説します。

(1) 衣紋を抜かない衿

衣紋を抜かない衿

ここでは、衣紋を抜かない衿の描き方を説明します。
和服の色っぽさは、そのほとんどが衿で決まってしまうと言っても過言ではないと思います。洋服と最も構造が異なる部分なので、着物に慣れ親しんでない方にとっては理解が難しいパーツです。
まず初めに、最も描きやすい衣紋を抜かない衿の描き方を説明します。下の写真のように、肩の線と身体の正中線が交わる点から、小文字のYを描き始めます。角度は顎の輪郭線に沿うイメージが良いです。ちょうど首に沿って立つように首の後ろに回り込ませます。

衣紋を抜かない衿の描き方

このような衣紋を抜かない窮屈な着方は、お坊さんや巫女さんといった宗教的なことに携わっている方等に見られます。
このような衣紋を抜かない衿は、Yシャツやブラウスの襟とほとんど同じ構造です。洋服であれば誰しもが描書いた経験があるかと思うので、洋服と同じように描き、そこからさらに長く身体に回り込むように描きます。

着物の窮屈な着方

後ろ姿もシャツと同様に、前に向かってなだらかに消えていくように描きます。着物特有のものとして、背中の正中線に裾まで続く縫い目がありますが、絵を描く際には必須ではありません。ポーズやデッサンをわかり易くするために便利な線なので、上手に活用しましょう。

着物の後ろ姿

(2)少し衣紋を抜いた衿

少し衣紋を抜いた衿

ここでは、現代では最も一般的な少し衣紋を抜いた衿の描き方を説明します。
衣紋を抜かない着方では首に沿って衿が立っていましたが、衣紋を少し抜くと下の写真の様に緩やかに曲線を描きながら後ろに下げるように描きます。
次に、首に沿う線と肩の端から垂直に立てた線の中心に印を付けます。
ここで、衿から先のラインが急な角度になるといかり肩のような印象になってしまいます。和服ではなで肩のほうが上品であるとされているため、下の写真の様に衿から印をつけた点を通り、肩を少し削るイメージでなで肩にするのが良いでしょう。

一般的な着物

衿というのは角度の付いた立体であるということを意識する必要があるのですが、わかり易くするためにここではストライプ模様を付けて説明します。
まず、衣紋を抜かない場合は以下の写真のようなイメージになります。

ストライプ模様の着物

次に、衣紋を抜いて着つけた場合には、斜めから見ると後ろから角度を変えてねじれるように、かつ遠近感を伴って身体に回り込んでくるようなイメージになります。このように斜めから描くことはとても難しいため、実際の写真を見ながらたくさん練習する必要があるでしょう。

斜めの角度からの着物

(3) かなり衣紋を抜いた衿

かなり衣紋を抜いた衿

ここでは、最も描くのが難しいかなり衣紋を抜いた衿の描き方を説明します。
今回は、かろうじて肩にかかる所に衿が着地するということを頭でイメージしながら、緩やかなカーブを描きましょう。衣紋をたくさん抜くほど、衿は直線ではなく曲線で描くということを心がけると良いかもしれません。

衿が肩にかかった着物

横から見ると、ほとんど背中が見えるくらいまで衣紋が下がっています。そこからまるく身体に沿うように描きます。
斜めから見た場合も、衣紋がどのあたりまで下がっているかを意識するために背中側の見えない線を描くと良いでしょう。そして肩から袖の線を描き、その延長線上でほぼ角度を変えずに下の写真のように衿を描き始め緩やかな曲線を描きます。

着物の襦袢

和服は、内側に着ている襦袢の衿を見せることが独特なオシャレと言われているため、上の写真のように色や模様を入れると良いでしょう。
衣紋をどのくらい抜くかに関しては、キャラクターの設定や時代背景に依って大きく異なっているので、参考として舞妓さんの例を挙げます。舞妓さんは、下の写真のように胸の下半分をほとんど押しつぶすような位置から幅の広い帯を締めており、その結び目に触れない程度の位置まで衣紋を抜いています。

着物の襦袢の衿を見せる

和服と女性の胸の関係

最後に、和服着用時における胸の描き方を説明します。

和服着用時における胸の描き方

洋服を着るときは、上の写真のようにブラジャーをするということと胸を強調するということが両立するので特に問題は起こらないのですが、和服を着るときにはそれらが両立しません。
和服を着るときは、下の写真のように体型の補正として胸をつぶしてくびれを埋めます。

着物は体型が寸胴になる

下の写真を用いて説明すると、帯を締めるとくびれが埋まった状態になるので、胸から胴が一直線に収まるように見えます。
反対にさらに色っぽさを表現するためには、胸の強調をすることは効果的に行えるでしょう。

着物を着た時の姿勢

以上でこの講座は終了です。動画講座では細かい解説を行っていますので、記事よりもさらに理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!

和服を色っぽく書くコツ

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和服を描くのって難しい...そもそも、どんな種類の和服があるのかもわからないし、自分でもほとんど着ないから一般的な習慣すらわからない...
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そんな方はこの講座を参考にしてみてください。和服の女性を描く際のイロハや色っぽく描くコツを解説しています。思い通りに和服を描けるようになりましょう!


和服の基本を理解しよう

和服の基本

和服は2000年ほどの歴史があるため、形は実にさまざまな種類のものが存在しています。
まず着物の袖の形状として、女性用は一般的に丸みを帯びさせる、男性用は角をピシッと立てる、他の形状としてお雛様・子ども用は元禄袖(げんろくそで)といった種類があります。
次に和服の着方です。一般的に、長い着物を腰のところでたくし上げて、おはしょりを作って着るのですが、女性は一般的に後ろの襟を少しあけて着ます。これは「衣紋(えもん)を抜く」と呼ばれ、女性の色気を出す際に重要なポイントとなります。

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和服イラストの描き方

ここでは衿の描き方として、(1)衣紋(えもん)を抜かない衿(2)少し衣紋を抜いた衿(3)かなり衣紋を抜いた衿の3つに分けて解説します。

(1) 衣紋を抜かない衿

衣紋を抜かない衿

ここでは、衣紋を抜かない衿の描き方を説明します。
和服の色っぽさは、そのほとんどが衿で決まってしまうと言っても過言ではないと思います。洋服と最も構造が異なる部分なので、着物に慣れ親しんでない方にとっては理解が難しいパーツです。
まず初めに、最も描きやすい衣紋を抜かない衿の描き方を説明します。下の写真のように、肩の線と身体の正中線が交わる点から、小文字のYを描き始めます。角度は顎の輪郭線に沿うイメージが良いです。ちょうど首に沿って立つように首の後ろに回り込ませます。

衣紋を抜かない衿の描き方

このような衣紋を抜かない窮屈な着方は、お坊さんや巫女さんといった宗教的なことに携わっている方等に見られます。
このような衣紋を抜かない衿は、Yシャツやブラウスの襟とほとんど同じ構造です。洋服であれば誰しもが描書いた経験があるかと思うので、洋服と同じように描き、そこからさらに長く身体に回り込むように描きます。

着物の窮屈な着方

後ろ姿もシャツと同様に、前に向かってなだらかに消えていくように描きます。着物特有のものとして、背中の正中線に裾まで続く縫い目がありますが、絵を描く際には必須ではありません。ポーズやデッサンをわかり易くするために便利な線なので、上手に活用しましょう。

着物の後ろ姿

(2)少し衣紋を抜いた衿

少し衣紋を抜いた衿

ここでは、現代では最も一般的な少し衣紋を抜いた衿の描き方を説明します。
衣紋を抜かない着方では首に沿って衿が立っていましたが、衣紋を少し抜くと下の写真の様に緩やかに曲線を描きながら後ろに下げるように描きます。
次に、首に沿う線と肩の端から垂直に立てた線の中心に印を付けます。
ここで、衿から先のラインが急な角度になるといかり肩のような印象になってしまいます。和服ではなで肩のほうが上品であるとされているため、下の写真の様に衿から印をつけた点を通り、肩を少し削るイメージでなで肩にするのが良いでしょう。

一般的な着物

衿というのは角度の付いた立体であるということを意識する必要があるのですが、わかり易くするためにここではストライプ模様を付けて説明します。
まず、衣紋を抜かない場合は以下の写真のようなイメージになります。

ストライプ模様の着物

次に、衣紋を抜いて着つけた場合には、斜めから見ると後ろから角度を変えてねじれるように、かつ遠近感を伴って身体に回り込んでくるようなイメージになります。このように斜めから描くことはとても難しいため、実際の写真を見ながらたくさん練習する必要があるでしょう。

斜めの角度からの着物

(3) かなり衣紋を抜いた衿

かなり衣紋を抜いた衿

ここでは、最も描くのが難しいかなり衣紋を抜いた衿の描き方を説明します。
今回は、かろうじて肩にかかる所に衿が着地するということを頭でイメージしながら、緩やかなカーブを描きましょう。衣紋をたくさん抜くほど、衿は直線ではなく曲線で描くということを心がけると良いかもしれません。

衿が肩にかかった着物

横から見ると、ほとんど背中が見えるくらいまで衣紋が下がっています。そこからまるく身体に沿うように描きます。
斜めから見た場合も、衣紋がどのあたりまで下がっているかを意識するために背中側の見えない線を描くと良いでしょう。そして肩から袖の線を描き、その延長線上でほぼ角度を変えずに下の写真のように衿を描き始め緩やかな曲線を描きます。

着物の襦袢

和服は、内側に着ている襦袢の衿を見せることが独特なオシャレと言われているため、上の写真のように色や模様を入れると良いでしょう。
衣紋をどのくらい抜くかに関しては、キャラクターの設定や時代背景に依って大きく異なっているので、参考として舞妓さんの例を挙げます。舞妓さんは、下の写真のように胸の下半分をほとんど押しつぶすような位置から幅の広い帯を締めており、その結び目に触れない程度の位置まで衣紋を抜いています。

着物の襦袢の衿を見せる

和服と女性の胸の関係

最後に、和服着用時における胸の描き方を説明します。

和服着用時における胸の描き方

洋服を着るときは、上の写真のようにブラジャーをするということと胸を強調するということが両立するので特に問題は起こらないのですが、和服を着るときにはそれらが両立しません。
和服を着るときは、下の写真のように体型の補正として胸をつぶしてくびれを埋めます。

着物は体型が寸胴になる

下の写真を用いて説明すると、帯を締めるとくびれが埋まった状態になるので、胸から胴が一直線に収まるように見えます。
反対にさらに色っぽさを表現するためには、胸の強調をすることは効果的に行えるでしょう。

着物を着た時の姿勢

以上でこの講座は終了です。動画講座では細かい解説を行っていますので、記事よりもさらに理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!

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書生

フリーで絵を描いたりしています。しきたりや正誤におびえないで、みんなもっと気軽に和服を描ける世の中になればいいな~と思っています。

この講座の制作環境

OS:mac 10.9.5
使用ソフト:Photoshop CS4
ペンタブ:wacom intuos pro

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