アオリとフカンの体の描き方講座!全身の立ち絵を簡単に描く方法
煽りと俯瞰の構図でキャラクターの体を描く時に、苦手意識がなかなか消えない...
こういった悩みを持っている方は意外と多くいらっしゃるかもしれません。
この講座では、アオリやフカンの構図で簡単に全身の立ち姿を描く方法を解説している講座です。お絵かき初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。
体を正面からの視点で描く!
使用するペイントソフトはSAIです。
はじめに、正面からの立ち絵イラストを制作します。このイラストをもとに、自由変形ツール等を使用してアオリやフカンの構図を描いていきます。
今回は八頭身の男性立ち絵を描いていきますが、ここでは用意した骨組みを使用しています。立ち絵やその他イラストを描く際は、棒人間のようなものを準備すると良いでしょう。
まず、肉付けをして立ち絵の素体になるものを作ります。
今回の立ち絵の頭身バランスですが、下の写真のように上半身、下半身が1:1になるバランスで描いています。
今回は、少し筋肉のある男性の素体にしました。
下の写真のように、ある程度素体が出来たら左右反転しバランスを調整します。これで元になる立ち絵素体が完成です。
アオリの構図で体を描く!
今回のアオリ構図は、足の接地面を目線の高さに合わせています。
変形する際には、枠があるととても便利なので枠を最初に描画します。本来パースをとるべきですが、今回は下の写真のように適当にアオリに見えそうな枠を描いています。
上の辺を下の辺より小さく、そして、斜め下がりにするとアオリに見える枠ができます。あまりに差をつけてしまうと極端になり、バランスが取りづらいので若干小さくする程度が良いでしょう。
これで枠ができました。次に、元になる素体のレイヤーをコピーし、コピーしたレイヤーを変形していきます。
コピーしたレイヤーを枠に合わせることで、下の写真のように変形が完了します。
次は体の出ている場所、へこんでいる場所を考えていきます。
下の写真では、赤丸が出ているところ、青丸がへこんでいるところを指しています。最初のうちは想像ではわかりづらいと思うので、画像を検索したり、自分を鏡に写してみると理解しやすいでしょう。
画面向かって左足の大腿部に赤で細くまるをつけた部分ですが、少し膝を曲げていて、大腿部が下腿部より出ていることがわかりやすいように印をつけています。
次に、立体の基準となる長方形を当たり程度に描きます。本来ならばパースが必要ですが、なんとなく見上げている形に描画しています。
今回は下の写真のような長方形を作成しました。
アオリの構図の体型を整える
身体に肉付けする
肉付けをするときは、キャラクターの形を円柱や長方形などで単純に捉え、下の写真のように見上げているような形をイメージするのがポイントです。
今回は素体のアタリなしに描いていますが、胴体であれば画像の通りのパターンで描画することができます。
下の写真の青線は元画像のラインです。赤線はそれに立体をつけたものです。これら三つのパターンのうち、今回はAのパターンで描画していますが、自分がイメージして書きやすいパターンで描画を試してみてください。
この後、体を整える時に最初に胸につけた赤丸を意識して少しだけ胸板の厚みをつけます。
横からの体の画像を検索して見ると、少しだけ胸板に厚みがあることがわかると思います。
足の部分に関しては下の写真の通り、向かって右の足はまっすぐ重心がかかっているので、胴体と同じようにAのパターンで描画します。最初に青丸の印をつけた部分の左足は、少しだけ引いたように見せる描画をすると元画像に前後の動きをつけることが出来ます。
ここでは元画像を基準に立体をつけていますが、基準にし過ぎると不自然な場合もあります。その際は、画像を検索したり、自分を鏡に写してみるとより自然に制作できると思います。
これで素体は完成です。
アオリの構図でのラフ作成
ラフを作成する際は、服を描くときに肉付けでイメージした形を壊さないように、形にそってシワなどを付けるのがポイントです。
記事では詳細を省略しますが、今回は以下の写真のようなラフを完成させました。
アオリに見えるコツとしては、頭より、足を大きく、また大腿部の長さを下腿部より長くする点がポイントです。その後、ラフを整え、線画したものが下の写真です。
フカンの構図で体を描く
次は俯瞰の構図です。
まずは、アオリと同様に枠を描きます。上の辺を下の辺より大きく、そして上の辺よりも下の辺を斜め下がりにするとフカンに見える枠ができます。
今回は、以下の写真のような枠を作成しました。
次に、元になる素体のレイヤーをコピーし、コピーしたレイヤーを完成させた枠に合わせて変形していきます。
これで変形が完了です。
次に、アオリと同様に出ている場所、凹んでいる場所に印を付けます。赤丸が出ているところ、青丸が凹んでいるところです。
アオリと同様の理由で、画面向かって左足に自分がわかりやすいように赤丸をつけていますが、これも特に描画しなくても大丈夫です。
次に、長方形を作ります。これも形は適当で構いません。下の写真のように、適当に見下ろした形に描画します。
フカンの構図の体型を整える
次に、体に肉付けをしていきます。
肉付けをするときは、アオリと同様に、キャラクターの形を円柱や長方形などで単純に捉え、フカンに関しては、見下ろしているような形をイメージするのがコツです。
アオリ同様にアタリなしで書いていますが、胴体はアオリ同様に画像の通りのパターンで書くことができます。その後の形の整え方、足の描き方もアオリ同様の考え方で描いているので説明は省略します。
素体完成後、ラフ・線画を終えたものが下の写真です。フカンに見えるコツとしては、足より、頭を大きく、また胴体の長さを下半身より長くする点がポイントです。
以上で「アオリとフカンの構図の簡単な描き方講座」は終了です。
動画講座では細かい工程を解説していますので、記事よりもさらに理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!
イラレポ
投稿完了
煽りと俯瞰の構図でキャラクターの体を描く時に、苦手意識がなかなか消えない...
こういった悩みを持っている方は意外と多くいらっしゃるかもしれません。
この講座では、アオリやフカンの構図で簡単に全身の立ち姿を描く方法を解説している講座です。お絵かき初心者の方もぜひチャレンジしてみてください。
体を正面からの視点で描く!
使用するペイントソフトはSAIです。
はじめに、正面からの立ち絵イラストを制作します。このイラストをもとに、自由変形ツール等を使用してアオリやフカンの構図を描いていきます。
今回は八頭身の男性立ち絵を描いていきますが、ここでは用意した骨組みを使用しています。立ち絵やその他イラストを描く際は、棒人間のようなものを準備すると良いでしょう。
まず、肉付けをして立ち絵の素体になるものを作ります。
今回の立ち絵の頭身バランスですが、下の写真のように上半身、下半身が1:1になるバランスで描いています。
今回は、少し筋肉のある男性の素体にしました。
下の写真のように、ある程度素体が出来たら左右反転しバランスを調整します。これで元になる立ち絵素体が完成です。
アオリの構図で体を描く!
今回のアオリ構図は、足の接地面を目線の高さに合わせています。
変形する際には、枠があるととても便利なので枠を最初に描画します。本来パースをとるべきですが、今回は下の写真のように適当にアオリに見えそうな枠を描いています。
上の辺を下の辺より小さく、そして、斜め下がりにするとアオリに見える枠ができます。あまりに差をつけてしまうと極端になり、バランスが取りづらいので若干小さくする程度が良いでしょう。
これで枠ができました。次に、元になる素体のレイヤーをコピーし、コピーしたレイヤーを変形していきます。
コピーしたレイヤーを枠に合わせることで、下の写真のように変形が完了します。
次は体の出ている場所、へこんでいる場所を考えていきます。
下の写真では、赤丸が出ているところ、青丸がへこんでいるところを指しています。最初のうちは想像ではわかりづらいと思うので、画像を検索したり、自分を鏡に写してみると理解しやすいでしょう。
画面向かって左足の大腿部に赤で細くまるをつけた部分ですが、少し膝を曲げていて、大腿部が下腿部より出ていることがわかりやすいように印をつけています。
次に、立体の基準となる長方形を当たり程度に描きます。本来ならばパースが必要ですが、なんとなく見上げている形に描画しています。
今回は下の写真のような長方形を作成しました。
アオリの構図の体型を整える
身体に肉付けする
肉付けをするときは、キャラクターの形を円柱や長方形などで単純に捉え、下の写真のように見上げているような形をイメージするのがポイントです。
今回は素体のアタリなしに描いていますが、胴体であれば画像の通りのパターンで描画することができます。
下の写真の青線は元画像のラインです。赤線はそれに立体をつけたものです。これら三つのパターンのうち、今回はAのパターンで描画していますが、自分がイメージして書きやすいパターンで描画を試してみてください。
この後、体を整える時に最初に胸につけた赤丸を意識して少しだけ胸板の厚みをつけます。
横からの体の画像を検索して見ると、少しだけ胸板に厚みがあることがわかると思います。
足の部分に関しては下の写真の通り、向かって右の足はまっすぐ重心がかかっているので、胴体と同じようにAのパターンで描画します。最初に青丸の印をつけた部分の左足は、少しだけ引いたように見せる描画をすると元画像に前後の動きをつけることが出来ます。
ここでは元画像を基準に立体をつけていますが、基準にし過ぎると不自然な場合もあります。その際は、画像を検索したり、自分を鏡に写してみるとより自然に制作できると思います。
これで素体は完成です。
アオリの構図でのラフ作成
ラフを作成する際は、服を描くときに肉付けでイメージした形を壊さないように、形にそってシワなどを付けるのがポイントです。
記事では詳細を省略しますが、今回は以下の写真のようなラフを完成させました。
アオリに見えるコツとしては、頭より、足を大きく、また大腿部の長さを下腿部より長くする点がポイントです。その後、ラフを整え、線画したものが下の写真です。
フカンの構図で体を描く
次は俯瞰の構図です。
まずは、アオリと同様に枠を描きます。上の辺を下の辺より大きく、そして上の辺よりも下の辺を斜め下がりにするとフカンに見える枠ができます。
今回は、以下の写真のような枠を作成しました。
次に、元になる素体のレイヤーをコピーし、コピーしたレイヤーを完成させた枠に合わせて変形していきます。
これで変形が完了です。
次に、アオリと同様に出ている場所、凹んでいる場所に印を付けます。赤丸が出ているところ、青丸が凹んでいるところです。
アオリと同様の理由で、画面向かって左足に自分がわかりやすいように赤丸をつけていますが、これも特に描画しなくても大丈夫です。
次に、長方形を作ります。これも形は適当で構いません。下の写真のように、適当に見下ろした形に描画します。
フカンの構図の体型を整える
次に、体に肉付けをしていきます。
肉付けをするときは、アオリと同様に、キャラクターの形を円柱や長方形などで単純に捉え、フカンに関しては、見下ろしているような形をイメージするのがコツです。
アオリ同様にアタリなしで書いていますが、胴体はアオリ同様に画像の通りのパターンで書くことができます。その後の形の整え方、足の描き方もアオリ同様の考え方で描いているので説明は省略します。
素体完成後、ラフ・線画を終えたものが下の写真です。フカンに見えるコツとしては、足より、頭を大きく、また胴体の長さを下半身より長くする点がポイントです。
以上で「アオリとフカンの構図の簡単な描き方講座」は終了です。
動画講座では細かい工程を解説していますので、記事よりもさらに理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!