絵の初心者向けの練習を紹介!骨格トレースで人体・ポーズを覚えよう
キャラクターが描けるようになりたいけど、模写やデッサンの練習は難しい……。
簡単に練習できて続けやすいトレーニング方法はないかな?
絵を描き始めたばかりの方は、お手本を下に敷いて参考にしながら練習をするのもオススメです。
今回は、イラストレーターのKEIZO (ORETO)先生による、パルミー月謝制講座「骨格トレース練習講座」より、内容を一部抜粋してご紹介します。
写真を下に敷いて絵の練習をする「骨格トレース」の手順を見ていきましょう。
骨格トレースの概要
絵の練習といっても何を描けばよいのか分からない……。
はじめのうちは、白紙のキャンバスから描きたいものが見つからず、迷ってしまうことも多いと思います。
そんなときは、トレースを用いた練習から始めてみましょう。
トレースとは何か?
写真や絵の上に用紙を乗せて、輪郭をなぞって写し取ることを「トレース」と呼びます。
デジタルイラストでは、ペイントソフトのレイヤー機能を用いて、簡単にトレースができます。
骨格トレースとは何か?
「骨格トレース」の練習では、人物の骨格を取るために写真のトレースをします。
写真の輪郭を単になぞるのではなく、関節の位置や体の向きなど、重要な情報を拾って描き込んでいきます。
また、描きたいキャラクターの絵柄に合わせて、体格のバランスも調整します。
骨格トレースで絵の練習をするメリット
- 線を描くことに慣れる
- 人体のバランスを覚えられる
- 簡単な練習方法なので続けやすい
①線を描くことに慣れる
人物の写真を元にして全身を描いていくので、線をたくさん引きます。
最初は線を引く作業に戸惑ってしまいがちですが、手を動かしているうちに慣れていきます。
②人体のバランスを覚えられる
骨格トレースの練習は、写真の人物の骨格を取ることを目的にしています。
繰り返し練習することで、関節の位置やパーツの形など、人体のバランスを覚えられます。
③簡単な練習方法なので続けやすい
絵の練習方法は、他にも模写などがあります。
模写をするためには、輪郭線を読み取る力や、思った通りの位置に線を引く力が必要です。
模写が難しくて続けづらいと感じたら、骨格トレースから始めてみるのもオススメです。
下に写真を敷くことで、初心者の方にも取り組みやすくなります。
骨格トレースの準備をする
①写真を用意する
まずは、人物の写真を用意します。
最初は、体の向きや関節の位置が分かりやすい写真で練習をするのがオススメです。
写真のサイズが小さいと練習しづらいので、大きめのサイズを用意しましょう。
写真が準備できたら、ペイントソフトで読み込みます。
②レイヤーを設定する
骨格トレース用のレイヤーを新しく作成します。
写真レイヤーの上に、骨格トレース用のレイヤーがくるようにしましょう。
骨格トレースの練習では、写真の上から線を引きます。
線を見やすくするために、写真のレイヤーの不透明度を下げて、薄くしておきましょう。
解説の例では、レイヤーの不透明度を30%~40%に設定しています。
準備ができたら、骨格トレース用のレイヤーを選択します。
③線を引くブラシを用意する
線画で使うような細くてはっきりしたブラシではなく、薄くてラフに描けるブラシを使います。
ラフなブラシを使って、気軽に線を引いていきましょう。
骨格トレースのNG例
骨格トレースをする前に、NG例を見ておきましょう。
単に人物の輪郭をなぞっただけでは、骨格の理解に繋がりません。
骨格を取るために写真を下に敷いているので、関節の位置や体の向きなどの情報も描き込んでいきます。
骨格トレースで練習をする
①立ちポーズの女性
顔の向き・関節の位置を取る
骨格トレースでは細部は追わずに、重要な情報を写真から取り出していきます。
顔の細部は気にせずに、向いている方向や傾きを考えましょう。
どちらの方向を向いているか分かるように、十字の線を入れています。
体を骨格トレースする際は、関節の位置を見つけましょう。
肩とヒジに、丸印を描き込んでいます。
関節の向きを考える
写真には腕の裏側が映っており、腕をやや下から見ています。
ヒジの関節の箇所に、下から見ていることを示す線を描き込んでいます。
腕を上げているポーズなので、肩が上がっていることを明確にしましょう。
写真よりも、肩の上がり具合を強調させています。
腕の形を考える
単になぞっているだけだと、上腕を台形のように捉えてしまいがちです。
平面ではなく、立体を考えましょう。
腕を立体的に考えると、直方体や円柱に近い形をしています。
人体を立体的に捉えることで、リアリティのあるラフを描けるようになり、色塗りで影をつける際にも役立ちます。
胴体の側面を考える
腕と同じように、胴体も形を考えながら線を引きましょう。
胴体の正面と側面を分ける線を描いています。
また、側面には斜線も入れています。
胴体の側面を取ると、体は立体的な箱のような形に見え、体の表面の中心線も見えやすくなります。
側面の部分は除いて、正面を半分に分ける線が体の中心線です。
脚の作りを考える
脚の付け根はどこから始まっているのか、腰骨はどこにあるのか、体の作りを考えながら線を引いていきます。
脚の付け根には丸で印を入れて、腰骨の位置が分かるように尖りを強調して描いています。
膝・足首も重要な関節なので、印を入れています。
また、脚の内側と外側で、輪郭線の流れが異なります。
脚の付け根から足首まで、内側の輪郭はやや直線に近い流れですが、外側の輪郭はカーブが大きいですね。
描きたい絵柄にバランスを合わせる
リアルな人物の骨格のままだと、絵に合わないことも多いです。
自分の描きたいキャラクターの頭身や肩幅などを考えて、骨格を調整しましょう。
右の骨格は、腰の位置を高くしたり、膝下を長くしたりしています。
スタイルが良く見えるようになり、イラストのキャラクターの骨格に近くなりました。
骨格トレースをやってみよう
骨格トレースの練習は、アタリを描く感覚に近いです。
人体の形やバランスを、骨格トレースで学んでみてください。
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骨格トレースの概要
絵の練習といっても何を描けばよいのか分からない……。
はじめのうちは、白紙のキャンバスから描きたいものが見つからず、迷ってしまうことも多いと思います。
そんなときは、トレースを用いた練習から始めてみましょう。
トレースとは何か?
写真や絵の上に用紙を乗せて、輪郭をなぞって写し取ることを「トレース」と呼びます。
デジタルイラストでは、ペイントソフトのレイヤー機能を用いて、簡単にトレースができます。
骨格トレースとは何か?
「骨格トレース」の練習では、人物の骨格を取るために写真のトレースをします。
写真の輪郭を単になぞるのではなく、関節の位置や体の向きなど、重要な情報を拾って描き込んでいきます。
また、描きたいキャラクターの絵柄に合わせて、体格のバランスも調整します。
骨格トレースで絵の練習をするメリット
- 線を描くことに慣れる
- 人体のバランスを覚えられる
- 簡単な練習方法なので続けやすい
①線を描くことに慣れる
人物の写真を元にして全身を描いていくので、線をたくさん引きます。
最初は線を引く作業に戸惑ってしまいがちですが、手を動かしているうちに慣れていきます。
②人体のバランスを覚えられる
骨格トレースの練習は、写真の人物の骨格を取ることを目的にしています。
繰り返し練習することで、関節の位置やパーツの形など、人体のバランスを覚えられます。
③簡単な練習方法なので続けやすい
絵の練習方法は、他にも模写などがあります。
模写をするためには、輪郭線を読み取る力や、思った通りの位置に線を引く力が必要です。
模写が難しくて続けづらいと感じたら、骨格トレースから始めてみるのもオススメです。
下に写真を敷くことで、初心者の方にも取り組みやすくなります。
骨格トレースの準備をする
①写真を用意する
まずは、人物の写真を用意します。
最初は、体の向きや関節の位置が分かりやすい写真で練習をするのがオススメです。
写真のサイズが小さいと練習しづらいので、大きめのサイズを用意しましょう。
写真が準備できたら、ペイントソフトで読み込みます。
②レイヤーを設定する
骨格トレース用のレイヤーを新しく作成します。
写真レイヤーの上に、骨格トレース用のレイヤーがくるようにしましょう。
骨格トレースの練習では、写真の上から線を引きます。
線を見やすくするために、写真のレイヤーの不透明度を下げて、薄くしておきましょう。
解説の例では、レイヤーの不透明度を30%~40%に設定しています。
準備ができたら、骨格トレース用のレイヤーを選択します。
③線を引くブラシを用意する
線画で使うような細くてはっきりしたブラシではなく、薄くてラフに描けるブラシを使います。
ラフなブラシを使って、気軽に線を引いていきましょう。
骨格トレースのNG例
骨格トレースをする前に、NG例を見ておきましょう。
単に人物の輪郭をなぞっただけでは、骨格の理解に繋がりません。
骨格を取るために写真を下に敷いているので、関節の位置や体の向きなどの情報も描き込んでいきます。
骨格トレースで練習をする
①立ちポーズの女性
顔の向き・関節の位置を取る
骨格トレースでは細部は追わずに、重要な情報を写真から取り出していきます。
顔の細部は気にせずに、向いている方向や傾きを考えましょう。
どちらの方向を向いているか分かるように、十字の線を入れています。
体を骨格トレースする際は、関節の位置を見つけましょう。
肩とヒジに、丸印を描き込んでいます。
関節の向きを考える
写真には腕の裏側が映っており、腕をやや下から見ています。
ヒジの関節の箇所に、下から見ていることを示す線を描き込んでいます。
腕を上げているポーズなので、肩が上がっていることを明確にしましょう。
写真よりも、肩の上がり具合を強調させています。
腕の形を考える
単になぞっているだけだと、上腕を台形のように捉えてしまいがちです。
平面ではなく、立体を考えましょう。
腕を立体的に考えると、直方体や円柱に近い形をしています。
人体を立体的に捉えることで、リアリティのあるラフを描けるようになり、色塗りで影をつける際にも役立ちます。
胴体の側面を考える
腕と同じように、胴体も形を考えながら線を引きましょう。
胴体の正面と側面を分ける線を描いています。
また、側面には斜線も入れています。
胴体の側面を取ると、体は立体的な箱のような形に見え、体の表面の中心線も見えやすくなります。
側面の部分は除いて、正面を半分に分ける線が体の中心線です。
脚の作りを考える
脚の付け根はどこから始まっているのか、腰骨はどこにあるのか、体の作りを考えながら線を引いていきます。
脚の付け根には丸で印を入れて、腰骨の位置が分かるように尖りを強調して描いています。
膝・足首も重要な関節なので、印を入れています。
また、脚の内側と外側で、輪郭線の流れが異なります。
脚の付け根から足首まで、内側の輪郭はやや直線に近い流れですが、外側の輪郭はカーブが大きいですね。
描きたい絵柄にバランスを合わせる
リアルな人物の骨格のままだと、絵に合わないことも多いです。
自分の描きたいキャラクターの頭身や肩幅などを考えて、骨格を調整しましょう。
右の骨格は、腰の位置を高くしたり、膝下を長くしたりしています。
スタイルが良く見えるようになり、イラストのキャラクターの骨格に近くなりました。
骨格トレースをやってみよう
骨格トレースの練習は、アタリを描く感覚に近いです。
人体の形やバランスを、骨格トレースで学んでみてください。
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KEIZO (ORETO)先生の実演を通して、写真のどこに着目すればよいのか、何を意識してトレースをすればよいのか、骨格トレースの考え方が学べます。
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