pen-iconpen-icon犬の描き方をイラスト解説。簡単に覚えられるポイントを紹介

犬のイラストを描きたいけれど、コツはあるのかな?
動物を描くのが苦手な方は、骨格やシルエットなどの基礎から学んでみるのもオススメです。

今回は、パルミー月謝制講座「犬の描き方講座」より、内容を一部抜粋してご紹介します。
犬の基礎知識や全身の描き方を解説しています。

犬の描き方の基礎知識

犬の骨格

犬の骨格

中型犬の骨格図を載せています。
まずは、「パーツの付け根」と「関節」の位置関係から覚えてみてください。

肘の高さ=膝の高さ

①の補助線を見てみましょう。
犬の前足にある肘の関節は、後ろ足の膝の関節とほぼ同じ高さにあります。

かかとは手首の高さの少し上

②の補助線を見てみましょう。
前足の手首の関節から水平に線を引き、その少し上にかかとがあります。

かかとは高い位置に描いてしまいがちなので、気をつけてみてください。

しっぽの付け根の位置

しっぽはお尻から生えていると思いがちですが、正しくは腰の辺りから生えています。
背骨のラインから伸ばすように、しっぽを生やしてみてください。

犬のシルエットの取り方

5つのパーツに分けて考えよう

パーツ分け

犬の体は5つのパーツで考えると分かりやすいです。

①首

頭部から肩までを首とします。

②肩

前足も含め、肩甲骨と前足を結ぶラインの内側を肩とします。

③胸

首と肩の間の部位を胸とします。

④腹

肩の終わりから太ももの付け根までの区切りを腹とします。

⑤尻

後ろ足も含め、太ももの付け根から尻尾までを尻とします。

パーツ分けのメリット①:特徴が分かりやすくなる

パーツ分けのメリット1

犬の体をパーツ分けすることで、特徴が掴みやすくなります。
緑色で塗られている腹のパーツに着目してみてください。

小型犬(チワワ)
・お腹のシルエットはほぼ長方形

中型犬(柴犬)
・お腹は斜め上がり
・背中~お尻はまっすぐ

大型犬(ゴールデンレトリバー)
・首~お尻にかけて、なだらかに下がる
・後ろ足はやや後方で接地

犬種を描き分ける場合にも、パーツごとに比べることで特徴が分かりやすくなります。

パーツ分けのメリット②:シルエットにメリハリがつく

パーツ分けのメリット2

パーツ分けをすることで、シルエットのメリハリも出しやすくなります。

解説イラストの左の柴犬は、犬なのか猫なのか分かりづらいシルエットになっています。
そこで、パーツ分けをして描き直してみましょう。

修正後の右の柴犬は、首・肩・腹・尻のパーツごとに輪郭の丸みが足され、各パーツの境界で引き締まっているシルエットになっています。
また、パーツの区切りごとに毛並みの表現を追加しています。

犬らしさを出すために、パーツごとにメリハリをつけて描いてみてください。

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犬の全身の描き方

アタリを用意する

犬のアタリ

犬の体を描く前に、大まかなアタリを用意しておくと描きやすいです。
アタリでは「足の関節の位置」と「体のパーツの区切り」を描いておくのがオススメです。

体の5つのパーツごとに色分けをしています。
解説では、柴犬を想定して犬の体を描いていきます。

NG例との比較

NG例との比較

アタリを元にして描いた2枚のラフがあります。
左側はNG例で、右側は正しい例です。

NG例の犬の体はどこが間違っているのか、考えていきましょう。

間違いやすい8つのポイント

間違いやすい8つのポイント

NG例の犬の体の下に、薄くしたアタリを敷いています。

NG例の犬の体は、間違えているポイントが8か所あります。
下に敷いているアタリも参考にしながら、NG例の犬の体を修正していきましょう。

①前足・後ろ足の付け根

前足は肩から繋がっている

肩の位置

NG例の前足を見ると、肘の関節の真上に肩の関節が存在しています。

解説図の白い丸が肩で、前足よりも前の位置にあります。
前の方にある肩のラインから、斜めに繋がるように前足を描いてみてください。

肘の角張り

NG例の前足は、肘の関節が分かりづらくなっています。
正しい例のように、肘の角張りを強調して描いてみてください。

後ろ足の付け根の位置

NG例では、後ろ足の付け根が前の方についています。
正しくは、腹と尻の境界線の位置に、足の付け根あります。

腹の形

NG例は、お腹のラインが水平に近い角度になっています。
柴犬を描いているので、お腹の形が斜め上がりになるように修正しましょう。

②前足

前足

指先の位置

NG例では、手首の関節の真下に指がきています。
正しくは、手首の斜め前の位置に指先を描きましょう。

指の形

NG例では、指の切れ目の線が横長になっています。
犬の指は縦の線を意識して、丸みを持たせて描いてみましょう。

③後ろ足

後ろ足

かかとの位置

NG例では、後ろ足のかかとの位置が高すぎます。

かかとの位置は、もっと下の方にあります。
後ろ足の輪郭は、お尻の丸みからふくらはぎの窪みに繋がり、かかとで出っ張るように描いてみましょう。

指の形

前足と同じように、横長ではなく縦の線を意識して指を描いてみてください。

④耳

耳

耳の形

NG例では、頭の曲線に沿って耳がついていません。
耳の下のラインを、頭の丸みに沿うように描いてみましょう。

耳の厚み

正しい例のように、耳は厚みを意識して描いてみてください。
耳の付け根へと向かうラインも描くと、よりリアルに見えます。

⑤口角

口角

口角の長さ

NG例の口角は長くなっており、角度も急です。

犬の口角は滑らかな曲線を意識して、短めにしましょう。
目尻から真下に下ろしたラインを目安にして大きく超えないように、口角を描いてみてください。

⑥口周り

歯

歯の形

NG例の歯は、全て同じ形になっています。

犬の歯は、犬歯と奥歯で形が違います。
全ての歯を犬歯と同じ形で描かないように注意してみてください。

下唇

犬には黒くて厚い下唇がついています。
リアルな感じにしたいときは、下唇も描いてみましょう。

⑦尻尾

尻尾

尻尾の位置

NG例は、尻尾がお尻の下から生えているように見えます。

尻尾はもう少し高い位置に描きましょう。
背中のラインから繋がるように尻尾を描くのがオススメです。

⑧シルエット

シルエット

シルエットのメリハリ

パーツの境界線を境に、肉をキュッと絞るようなイメージで描いてみましょう。
首や肩に丸みをつけて境界線で絞ることで、引き締まったシルエットになります。

犬の全身のイラスト

修正後のラフ

柴犬の全身

NG例の修正をしたことで、正しい骨格の柴犬になりました。
8つのNG例は間違いやすい箇所なので、ラフを描くときに気をつけてみてください。

線画

柴犬の線画

ラフを元にして線画にすると、解説イラストのようになります。
奥の足などの描き込みも加えています。

色塗り

柴犬の色塗り

アニメ塗りで仕上げた柴犬の作例です。
デフォルメをしつつも、骨格・シルエット・毛並みのリアリティが巧みに表現されています。

犬は犬種によって特徴が違うので、確認をしながら犬のイラスト制作を進めてみてください。

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犬の描き方講座

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  • 犬の全身の描き方
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犬のイラストを描きたいけれど、コツはあるのかな?
動物を描くのが苦手な方は、骨格やシルエットなどの基礎から学んでみるのもオススメです。

今回は、パルミー月謝制講座「犬の描き方講座」より、内容を一部抜粋してご紹介します。
犬の基礎知識や全身の描き方を解説しています。

犬の描き方の基礎知識

犬の骨格

犬の骨格

中型犬の骨格図を載せています。
まずは、「パーツの付け根」と「関節」の位置関係から覚えてみてください。

肘の高さ=膝の高さ

①の補助線を見てみましょう。
犬の前足にある肘の関節は、後ろ足の膝の関節とほぼ同じ高さにあります。

かかとは手首の高さの少し上

②の補助線を見てみましょう。
前足の手首の関節から水平に線を引き、その少し上にかかとがあります。

かかとは高い位置に描いてしまいがちなので、気をつけてみてください。

しっぽの付け根の位置

しっぽはお尻から生えていると思いがちですが、正しくは腰の辺りから生えています。
背骨のラインから伸ばすように、しっぽを生やしてみてください。

犬のシルエットの取り方

5つのパーツに分けて考えよう

パーツ分け

犬の体は5つのパーツで考えると分かりやすいです。

①首

頭部から肩までを首とします。

②肩

前足も含め、肩甲骨と前足を結ぶラインの内側を肩とします。

③胸

首と肩の間の部位を胸とします。

④腹

肩の終わりから太ももの付け根までの区切りを腹とします。

⑤尻

後ろ足も含め、太ももの付け根から尻尾までを尻とします。

パーツ分けのメリット①:特徴が分かりやすくなる

パーツ分けのメリット1

犬の体をパーツ分けすることで、特徴が掴みやすくなります。
緑色で塗られている腹のパーツに着目してみてください。

小型犬(チワワ)
・お腹のシルエットはほぼ長方形

中型犬(柴犬)
・お腹は斜め上がり
・背中~お尻はまっすぐ

大型犬(ゴールデンレトリバー)
・首~お尻にかけて、なだらかに下がる
・後ろ足はやや後方で接地

犬種を描き分ける場合にも、パーツごとに比べることで特徴が分かりやすくなります。

パーツ分けのメリット②:シルエットにメリハリがつく

パーツ分けのメリット2

パーツ分けをすることで、シルエットのメリハリも出しやすくなります。

解説イラストの左の柴犬は、犬なのか猫なのか分かりづらいシルエットになっています。
そこで、パーツ分けをして描き直してみましょう。

修正後の右の柴犬は、首・肩・腹・尻のパーツごとに輪郭の丸みが足され、各パーツの境界で引き締まっているシルエットになっています。
また、パーツの区切りごとに毛並みの表現を追加しています。

犬らしさを出すために、パーツごとにメリハリをつけて描いてみてください。

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犬の全身の描き方

アタリを用意する

犬のアタリ

犬の体を描く前に、大まかなアタリを用意しておくと描きやすいです。
アタリでは「足の関節の位置」と「体のパーツの区切り」を描いておくのがオススメです。

体の5つのパーツごとに色分けをしています。
解説では、柴犬を想定して犬の体を描いていきます。

NG例との比較

NG例との比較

アタリを元にして描いた2枚のラフがあります。
左側はNG例で、右側は正しい例です。

NG例の犬の体はどこが間違っているのか、考えていきましょう。

間違いやすい8つのポイント

間違いやすい8つのポイント

NG例の犬の体の下に、薄くしたアタリを敷いています。

NG例の犬の体は、間違えているポイントが8か所あります。
下に敷いているアタリも参考にしながら、NG例の犬の体を修正していきましょう。

①前足・後ろ足の付け根

前足は肩から繋がっている

肩の位置

NG例の前足を見ると、肘の関節の真上に肩の関節が存在しています。

解説図の白い丸が肩で、前足よりも前の位置にあります。
前の方にある肩のラインから、斜めに繋がるように前足を描いてみてください。

肘の角張り

NG例の前足は、肘の関節が分かりづらくなっています。
正しい例のように、肘の角張りを強調して描いてみてください。

後ろ足の付け根の位置

NG例では、後ろ足の付け根が前の方についています。
正しくは、腹と尻の境界線の位置に、足の付け根あります。

腹の形

NG例は、お腹のラインが水平に近い角度になっています。
柴犬を描いているので、お腹の形が斜め上がりになるように修正しましょう。

②前足

前足

指先の位置

NG例では、手首の関節の真下に指がきています。
正しくは、手首の斜め前の位置に指先を描きましょう。

指の形

NG例では、指の切れ目の線が横長になっています。
犬の指は縦の線を意識して、丸みを持たせて描いてみましょう。

③後ろ足

後ろ足

かかとの位置

NG例では、後ろ足のかかとの位置が高すぎます。

かかとの位置は、もっと下の方にあります。
後ろ足の輪郭は、お尻の丸みからふくらはぎの窪みに繋がり、かかとで出っ張るように描いてみましょう。

指の形

前足と同じように、横長ではなく縦の線を意識して指を描いてみてください。

④耳

耳

耳の形

NG例では、頭の曲線に沿って耳がついていません。
耳の下のラインを、頭の丸みに沿うように描いてみましょう。

耳の厚み

正しい例のように、耳は厚みを意識して描いてみてください。
耳の付け根へと向かうラインも描くと、よりリアルに見えます。

⑤口角

口角

口角の長さ

NG例の口角は長くなっており、角度も急です。

犬の口角は滑らかな曲線を意識して、短めにしましょう。
目尻から真下に下ろしたラインを目安にして大きく超えないように、口角を描いてみてください。

⑥口周り

歯

歯の形

NG例の歯は、全て同じ形になっています。

犬の歯は、犬歯と奥歯で形が違います。
全ての歯を犬歯と同じ形で描かないように注意してみてください。

下唇

犬には黒くて厚い下唇がついています。
リアルな感じにしたいときは、下唇も描いてみましょう。

⑦尻尾

尻尾

尻尾の位置

NG例は、尻尾がお尻の下から生えているように見えます。

尻尾はもう少し高い位置に描きましょう。
背中のラインから繋がるように尻尾を描くのがオススメです。

⑧シルエット

シルエット

シルエットのメリハリ

パーツの境界線を境に、肉をキュッと絞るようなイメージで描いてみましょう。
首や肩に丸みをつけて境界線で絞ることで、引き締まったシルエットになります。

犬の全身のイラスト

修正後のラフ

柴犬の全身

NG例の修正をしたことで、正しい骨格の柴犬になりました。
8つのNG例は間違いやすい箇所なので、ラフを描くときに気をつけてみてください。

線画

柴犬の線画

ラフを元にして線画にすると、解説イラストのようになります。
奥の足などの描き込みも加えています。

色塗り

柴犬の色塗り

アニメ塗りで仕上げた柴犬の作例です。
デフォルメをしつつも、骨格・シルエット・毛並みのリアリティが巧みに表現されています。

犬は犬種によって特徴が違うので、確認をしながら犬のイラスト制作を進めてみてください。

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