翼の描き方をイラスト解説。天使や悪魔のキャラクター、装飾にもオススメ
キャラクターに翼をつけてみたいけど、どうやって描けばよいのだろう?
翼をつけたデザインのキャラクター・衣装など、翼のパーツはアニメやゲームでもよく見かけると思います。
今回は、イラストレーターのはたや先生による、パルミー月謝制講座「翼の描き方講座」より、内容を一部抜粋してご紹介します。
翼の描き方のコツを見ていきましょう。
翼の描き方の基礎知識
キャラクターや衣装の翼は、鳥の翼を元にデザインされていることが多いと思います。
まずは、鳥の翼の基本構造から覚えてみましょう。
翼を閉じる動き
骨と関節の位置を図解しています。
翼の骨は、翼の半分くらいの長さまで通っています。
翼をたたむ際には、外側にある大きな羽が内側に入ってきます。
羽を大小に分けて考える
翼は羽が重なり合ってできています。
解説図の左のように、羽を簡略化して三つのパーツに分けて考えてみましょう。
・細かい羽(黄色)
・中くらいの羽(水色)
・メインの大きな羽(赤色)
解説図の真ん中の羽は、更に簡略化して二つのパーツに分けて考えています。
・その他の羽(緑色)
・メインの大きな羽(赤色)
小さい塊に薄い羽が付いているイメージです。
羽の大小を描くことで、それっぽい翼に見せることができます。
翼の描き方の手順
翼の描き順の一例を紹介します。
- 骨
- 肉付け
- シルエット
- 羽の描き込み
まずは、骨の流れを線で簡単に描きます。
次に、羽が生えている方向に線を重ねていきましょう。
線を重ねながら肉付けをしていきます。
肉付けした上から塗りつぶして、シルエットにします。
シルエットを描いた後は、細かい羽を描き込みます。
形を捉えるのが難しければ、シルエットから描き始めるのもオススメです。
シルエットを優先することで、ファンタジー作品などの見栄えの良い翼も描きやすくなります。
翼の動き方
翼の動きは、人間の腕に板が付いているのをイメージすると分かりやすいです。
腕を伸ばしたときやバンザイのポーズなど、腕の可動域に合わせて翼も動くと考えてみてください。
(実際の翼の可動域は、腕の可動域よりも少し広いです)。
指先の方向へ伸びるように羽先を描きましょう。
手の先に一番大きな羽が伸びています。
翼の先端の方は長めに描いてみてください。
翼の塗り方のポイント
翼を塗るときは、写真などの参考資料を見ながら塗るのがオススメです。
翼のシルエットを大まかに取った後は、ざっくりとした影を入れて羽を分け、その後に柔らかいペンで描き込みます。
はたや先生は厚塗りの手法で塗っているので、上から線をつぶすようにして羽を塗っています。
・細かい羽は一枚一枚描かない
・横の重なりよりも、縦の重なりを意識
・ふわふわ感を出したいときは、線を消してみる
一番左の赤丸のような細かい羽の部分は、羽ではなく凹凸を塗っていく感じを意識してみてください。
細かい羽を省略して陰影で塗ることで、よりリアルな見え方になります。
中央の赤丸は、小さい羽のエリアと大きな羽のエリアの境目の部分で、濃い影を入れています。
縦の翼の重なりを意識して、落ち影を塗っていきましょう。
右の赤丸では、隣り合う羽の線を消しています。
羽の境界線を消すことで、光が当たっている感じが出て柔らかく見えます。
翼の描き方の実演解説
①骨組みを描く
骨→肉付け→シルエット→羽の描き込みの順番で描いていきます。
まずは骨組みを描きましょう。
色塗りに入る前のアタリ~ラフの段階では、日頃から使い慣れているペンを使うのがオススメです。
②肉付けをする
骨組みの上から、羽が生えている方向へ線を重ねます。
翼のブロック分けは考えずに、まずはざっくり描いていきましょう。
細部は後回しで、カッコいいシルエットに近づけるように形を肉付けしていきます。
③シルエットを描く
シルエットを描くときには手元に資料を用意するのがオススメです。
肉付けした線を塗りつぶすようにして、上からシルエットを塗ります。
④羽の描き込み
描き込み用のレイヤーを作り、シルエットを描いたレイヤーにクリッピングして塗っていきます。
シルエットを描いたレイヤーの透明ピクセルをロックして、シルエットのレイヤーに描き込んでいってもOKです。
奥側に光を入れる
雰囲気を出すために、翼の奥側に光を入れます。
エアブラシなどの柔らかいブラシを使って、うっすらと明るい色を乗せます。
光が当たっている面を明るくする
光源はキャラクターの上方にあります。
光が当たっている面を思い切って明るくしましょう。
光が当たっている面と影になっている面が明確になったことで、翼に立体感が出てきました。
変形で大きさを調整する
描いている途中でシルエットが気になったら、自由変形で位置・大きさを調整しましょう。
解説では、翼を変形させて少し大きくしています。
細かい羽の線を引く
羽と羽の間に濃い色で線を引き、羽の形を明確にします。
光が当たっている面の上端は、細かい羽が集まっているので、羽の区切り線は控えめにします。
下部の方に、羽の線を大きく入れていきましょう。
影になっている面は、上部に少し光が当たるので、上端を明るい色で塗ります。
小さい羽と大きい羽の領域を分ける線を描き、下側の大きい羽の領域に羽の区切り線を入れます。
影の面を塗る
影の面の上部は、柔らかいタッチで立体感をつけていきます。
下部は先ほど描いた羽の区切り線を目安にして、区切り線が少し残るように色を重ねていきます。
解説図のアングルでは、翼は右にいくほど湾曲しているので、右側の羽と羽の間隔は狭くなるように塗っています。
影の面の下端は羽の質感を出すため、柔らかく伸ばします。
シルエットを塗り足す場合は、透明ピクセルのロックを解除してから塗りましょう。
スポイトで色を取得しながら塗る
色を重ねながら塗っていく厚塗りでは、キャンバス上の色も活用してみてください。
スポイトで近くの色を取得しながら、明るい面の陰影をつけます。
消しゴムを使って、影面の下端のシルエットを削って調整しています。
更に塗り進めて完成
更に羽の質感を塗り進めて、立体感やランダム性なども加えて翼の完成です。
厚塗りの表現が活かされた、リアリティのある翼に仕上がりました。
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パルミーの月謝制講座「翼の描き方講座」では、翼の構造から色塗りの手順まで、より詳しく動画で解説しています。
- 翼の基本構造の解説
- 翼の動き方の解説
- 翼のアタリ・シルエットの描き方
- 黒い翼の塗り方
- 翼の描き方の実演解説
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キャラクターに翼をつけてみたいけど、どうやって描けばよいのだろう?
翼をつけたデザインのキャラクター・衣装など、翼のパーツはアニメやゲームでもよく見かけると思います。
今回は、イラストレーターのはたや先生による、パルミー月謝制講座「翼の描き方講座」より、内容を一部抜粋してご紹介します。
翼の描き方のコツを見ていきましょう。
翼の描き方の基礎知識
キャラクターや衣装の翼は、鳥の翼を元にデザインされていることが多いと思います。
まずは、鳥の翼の基本構造から覚えてみましょう。
翼を閉じる動き
骨と関節の位置を図解しています。
翼の骨は、翼の半分くらいの長さまで通っています。
翼をたたむ際には、外側にある大きな羽が内側に入ってきます。
羽を大小に分けて考える
翼は羽が重なり合ってできています。
解説図の左のように、羽を簡略化して三つのパーツに分けて考えてみましょう。
・細かい羽(黄色)
・中くらいの羽(水色)
・メインの大きな羽(赤色)
解説図の真ん中の羽は、更に簡略化して二つのパーツに分けて考えています。
・その他の羽(緑色)
・メインの大きな羽(赤色)
小さい塊に薄い羽が付いているイメージです。
羽の大小を描くことで、それっぽい翼に見せることができます。
翼の描き方の手順
翼の描き順の一例を紹介します。
- 骨
- 肉付け
- シルエット
- 羽の描き込み
まずは、骨の流れを線で簡単に描きます。
次に、羽が生えている方向に線を重ねていきましょう。
線を重ねながら肉付けをしていきます。
肉付けした上から塗りつぶして、シルエットにします。
シルエットを描いた後は、細かい羽を描き込みます。
形を捉えるのが難しければ、シルエットから描き始めるのもオススメです。
シルエットを優先することで、ファンタジー作品などの見栄えの良い翼も描きやすくなります。
翼の動き方
翼の動きは、人間の腕に板が付いているのをイメージすると分かりやすいです。
腕を伸ばしたときやバンザイのポーズなど、腕の可動域に合わせて翼も動くと考えてみてください。
(実際の翼の可動域は、腕の可動域よりも少し広いです)。
指先の方向へ伸びるように羽先を描きましょう。
手の先に一番大きな羽が伸びています。
翼の先端の方は長めに描いてみてください。
翼の塗り方のポイント
翼を塗るときは、写真などの参考資料を見ながら塗るのがオススメです。
翼のシルエットを大まかに取った後は、ざっくりとした影を入れて羽を分け、その後に柔らかいペンで描き込みます。
はたや先生は厚塗りの手法で塗っているので、上から線をつぶすようにして羽を塗っています。
・細かい羽は一枚一枚描かない
・横の重なりよりも、縦の重なりを意識
・ふわふわ感を出したいときは、線を消してみる
一番左の赤丸のような細かい羽の部分は、羽ではなく凹凸を塗っていく感じを意識してみてください。
細かい羽を省略して陰影で塗ることで、よりリアルな見え方になります。
中央の赤丸は、小さい羽のエリアと大きな羽のエリアの境目の部分で、濃い影を入れています。
縦の翼の重なりを意識して、落ち影を塗っていきましょう。
右の赤丸では、隣り合う羽の線を消しています。
羽の境界線を消すことで、光が当たっている感じが出て柔らかく見えます。
翼の描き方の実演解説
①骨組みを描く
骨→肉付け→シルエット→羽の描き込みの順番で描いていきます。
まずは骨組みを描きましょう。
色塗りに入る前のアタリ~ラフの段階では、日頃から使い慣れているペンを使うのがオススメです。
②肉付けをする
骨組みの上から、羽が生えている方向へ線を重ねます。
翼のブロック分けは考えずに、まずはざっくり描いていきましょう。
細部は後回しで、カッコいいシルエットに近づけるように形を肉付けしていきます。
③シルエットを描く
シルエットを描くときには手元に資料を用意するのがオススメです。
肉付けした線を塗りつぶすようにして、上からシルエットを塗ります。
④羽の描き込み
描き込み用のレイヤーを作り、シルエットを描いたレイヤーにクリッピングして塗っていきます。
シルエットを描いたレイヤーの透明ピクセルをロックして、シルエットのレイヤーに描き込んでいってもOKです。
奥側に光を入れる
雰囲気を出すために、翼の奥側に光を入れます。
エアブラシなどの柔らかいブラシを使って、うっすらと明るい色を乗せます。
光が当たっている面を明るくする
光源はキャラクターの上方にあります。
光が当たっている面を思い切って明るくしましょう。
光が当たっている面と影になっている面が明確になったことで、翼に立体感が出てきました。
変形で大きさを調整する
描いている途中でシルエットが気になったら、自由変形で位置・大きさを調整しましょう。
解説では、翼を変形させて少し大きくしています。
細かい羽の線を引く
羽と羽の間に濃い色で線を引き、羽の形を明確にします。
光が当たっている面の上端は、細かい羽が集まっているので、羽の区切り線は控えめにします。
下部の方に、羽の線を大きく入れていきましょう。
影になっている面は、上部に少し光が当たるので、上端を明るい色で塗ります。
小さい羽と大きい羽の領域を分ける線を描き、下側の大きい羽の領域に羽の区切り線を入れます。
影の面を塗る
影の面の上部は、柔らかいタッチで立体感をつけていきます。
下部は先ほど描いた羽の区切り線を目安にして、区切り線が少し残るように色を重ねていきます。
解説図のアングルでは、翼は右にいくほど湾曲しているので、右側の羽と羽の間隔は狭くなるように塗っています。
影の面の下端は羽の質感を出すため、柔らかく伸ばします。
シルエットを塗り足す場合は、透明ピクセルのロックを解除してから塗りましょう。
スポイトで色を取得しながら塗る
色を重ねながら塗っていく厚塗りでは、キャンバス上の色も活用してみてください。
スポイトで近くの色を取得しながら、明るい面の陰影をつけます。
消しゴムを使って、影面の下端のシルエットを削って調整しています。
更に塗り進めて完成
更に羽の質感を塗り進めて、立体感やランダム性なども加えて翼の完成です。
厚塗りの表現が活かされた、リアリティのある翼に仕上がりました。
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- 翼の基本構造の解説
- 翼の動き方の解説
- 翼のアタリ・シルエットの描き方
- 黒い翼の塗り方
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