金属の質感を理解する!金属や宝石の塗り方講座
ファンタジーの世界や中世時代のキャラクターを描く時に、金属のかっこいい武器や防具を装備させたいと思いませんか?
盾などの装備品を描く時に役立つ技法を、あずもとさんの金属や宝石の塗り方講座を見て、マスターしましょう!
この講座で解説されている技法は、身の周りの金属等をリアルに描きたい時にもとても参考になりますよ。
金属の映り込みやコントラストを表現する
明るい金属に明暗をつける
あらかじめ配色とベース塗りを済ませた状態から解説を進めていきます。
下塗りをする際は、今後の作業がしやすいようにパーツごとにレイヤーを分けておくとよいでしょう。
また、今回のイラストでは光源を右上に設定して作業を進めていくため、盾の右上に光の向きを示す矢印を書いておきます。
陰影をつけていく前に、まずは明るい金属のレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、「下のレイヤーでクリッピング」にチェックを入れます。
今後別のパーツの描き込みを行う際も、同様の手順でレイヤーを作成してから作業を始めましょう。
新規レイヤーが設定できたら、広く影になる部分を選択し、バケツなどで塗り潰していきます。
この工程では、光源を意識し全体の明暗をしっかり掴むことがポイントです。
大体の影をつけ終わったら、金属が物体を映している描写を入れていきます。
先程の影と同じ色で光源側にも描き込みを行いましょう。
次に、エアブラシやぼかしを使い、影や映り込みをベースの色に馴染ませていきます。
丸みのある部分は輪郭に沿ってエアブラシを動かし、形を強調させると良いでしょう。
塗り残しがないように、時々全体を確認しながら作業を進めましょう。
金属の表現のコツ
細かい塗りに入る前に、金属を表現する際の2つポイントを押さえておきましょう。
1つ目のポイントは色味とコントラストです。
金属は明るい部分と暗い部分を比較した時に差が表れやすい素材です。
イメージに合った色味を選択した上で、他の素材の部分よりもコントラストを高めに描写すると、金属らしい質感を表現しやすくなります。
この図は、今回の盾の金属部分に使用した色を抽出したものです。
ハイライトと影の色を比べてみると、コントラストが高いことがよく分かります。
2つ目のポイントは映り込みです。
例えば床や壁など、他の物が映り込んでいる描写を入れると、金属らしさをより表現することができます。
映り込みは金属全体に発生するため、影側の部分にもある程度の描写はしますが、影側の色は光源側よりも明るくならないように気を付けましょう。
明るい金属に濃い影とハイライトを入れる
続いて濃い影をつけていきましょう。
まずは広い部分を塗り潰し、その後に細かい描写を入れていきます。
先程と同じように映り込みを描きましょう。
この時、手前にある物体を金属が映しているということを意識しながら作業を行いましょう。
影側の映り込みは、影を消しゴムで薄く消すことにより上手く表現することができます。
次にハイライトを入れていきます。
ハイライトは物体の縁や頂点に強く出ることを意識しながら描写しましょう。
影の部分に反射光を入れましょう。
先程消しゴムで消した影の部分に、やや彩度を落とした色をバランス良く入れます。
以上で明るい金属の部分は完成です。
内側の金属を塗る
まずは大まかに広い部分を塗り潰し、滑らかなグラデーションになるように馴染ませます。
この古い金属はフラットな面で構成されているため、明るい金属のように最初からはっきりと明暗を分ける必要はありません。
軽く影を付け終わったら、細かい描写に入ります。
更に濃い影を描き入れましょう。
影の面積が少ないため、明るい金属の時とは異なり、最初から細かい描写を行います。
最後にハイライトを入れましょう。
盾についている羽を塗る
まず明暗を分けてから、ベースの色と馴染ませます。
パールのような質感が出るように、異なる色味を混ぜながら塗りましょう。
金属の部分程コントラストは高くありません。
宝石を塗り質感を表現する
これまでと同様、大まかに影の色を付けてからベースの色に馴染ませます。
宝石のエッジや頂点を表現する線を描きます。
色を使い分け、ハイライトや映り込みを描き込んでいきます。
最後に、盾の赤い部分に影とハイライトを入れると完成です。
以上で「金属や宝石の塗り方講座」は終了です。
動画講座では実際に金属や宝石を塗っていきながら解説を行っていますので、記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!
イラレポ
投稿完了
ファンタジーの世界や中世時代のキャラクターを描く時に、金属のかっこいい武器や防具を装備させたいと思いませんか?
盾などの装備品を描く時に役立つ技法を、あずもとさんの金属や宝石の塗り方講座を見て、マスターしましょう!
この講座で解説されている技法は、身の周りの金属等をリアルに描きたい時にもとても参考になりますよ。
金属の映り込みやコントラストを表現する
明るい金属に明暗をつける
あらかじめ配色とベース塗りを済ませた状態から解説を進めていきます。
下塗りをする際は、今後の作業がしやすいようにパーツごとにレイヤーを分けておくとよいでしょう。
また、今回のイラストでは光源を右上に設定して作業を進めていくため、盾の右上に光の向きを示す矢印を書いておきます。
陰影をつけていく前に、まずは明るい金属のレイヤーの上に新規レイヤーを作成し、「下のレイヤーでクリッピング」にチェックを入れます。
今後別のパーツの描き込みを行う際も、同様の手順でレイヤーを作成してから作業を始めましょう。
新規レイヤーが設定できたら、広く影になる部分を選択し、バケツなどで塗り潰していきます。
この工程では、光源を意識し全体の明暗をしっかり掴むことがポイントです。
大体の影をつけ終わったら、金属が物体を映している描写を入れていきます。
先程の影と同じ色で光源側にも描き込みを行いましょう。
次に、エアブラシやぼかしを使い、影や映り込みをベースの色に馴染ませていきます。
丸みのある部分は輪郭に沿ってエアブラシを動かし、形を強調させると良いでしょう。
塗り残しがないように、時々全体を確認しながら作業を進めましょう。
金属の表現のコツ
細かい塗りに入る前に、金属を表現する際の2つポイントを押さえておきましょう。
1つ目のポイントは色味とコントラストです。
金属は明るい部分と暗い部分を比較した時に差が表れやすい素材です。
イメージに合った色味を選択した上で、他の素材の部分よりもコントラストを高めに描写すると、金属らしい質感を表現しやすくなります。
この図は、今回の盾の金属部分に使用した色を抽出したものです。
ハイライトと影の色を比べてみると、コントラストが高いことがよく分かります。
2つ目のポイントは映り込みです。
例えば床や壁など、他の物が映り込んでいる描写を入れると、金属らしさをより表現することができます。
映り込みは金属全体に発生するため、影側の部分にもある程度の描写はしますが、影側の色は光源側よりも明るくならないように気を付けましょう。
明るい金属に濃い影とハイライトを入れる
続いて濃い影をつけていきましょう。
まずは広い部分を塗り潰し、その後に細かい描写を入れていきます。
先程と同じように映り込みを描きましょう。
この時、手前にある物体を金属が映しているということを意識しながら作業を行いましょう。
影側の映り込みは、影を消しゴムで薄く消すことにより上手く表現することができます。
次にハイライトを入れていきます。
ハイライトは物体の縁や頂点に強く出ることを意識しながら描写しましょう。
影の部分に反射光を入れましょう。
先程消しゴムで消した影の部分に、やや彩度を落とした色をバランス良く入れます。
以上で明るい金属の部分は完成です。
内側の金属を塗る
まずは大まかに広い部分を塗り潰し、滑らかなグラデーションになるように馴染ませます。
この古い金属はフラットな面で構成されているため、明るい金属のように最初からはっきりと明暗を分ける必要はありません。
軽く影を付け終わったら、細かい描写に入ります。
更に濃い影を描き入れましょう。
影の面積が少ないため、明るい金属の時とは異なり、最初から細かい描写を行います。
最後にハイライトを入れましょう。
盾についている羽を塗る
まず明暗を分けてから、ベースの色と馴染ませます。
パールのような質感が出るように、異なる色味を混ぜながら塗りましょう。
金属の部分程コントラストは高くありません。
宝石を塗り質感を表現する
これまでと同様、大まかに影の色を付けてからベースの色に馴染ませます。
宝石のエッジや頂点を表現する線を描きます。
色を使い分け、ハイライトや映り込みを描き込んでいきます。
最後に、盾の赤い部分に影とハイライトを入れると完成です。
以上で「金属や宝石の塗り方講座」は終了です。
動画講座では実際に金属や宝石を塗っていきながら解説を行っていますので、記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!
イラレポ
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