絵が上手くなる方法は?イラストの上達法・考え方を紹介【7選】
イラストが上手くなるためには、どうすればよいのだろう?
絵の練習方法が分からなかったり、なかなか上達しなかったり、お悩みの方も多いと思います。
絵を描く作業は、反復練習して覚えた感覚的な経験や、陰影・配色の知識など、様々なスキルが必要です。
バランス良く学習して、効率的に上達していきましょう。
この記事では、絵が上達する7つの方法を紹介しています。
絵が上手くなる7つの方法
①観察力を鍛える
絵を上達させるためには、頭の中に「物の形」をインプットすることが大切です。
人間の手や体の形を覚えているからこそ、イラストで人間キャラクターを表現することができます。
物体の形を正しくインプットするためには、「観察」することから始めてみてください。
シルエット・輪郭を観察する
何を観察すればよいのでしょうか?
まずは、シルエットに着目して観察してみてください。
この絵では黒色のシルエットしか描かれていませんが、シルエットから様々な情報を読み取ることができます。
・両手を腰に当てて立っている
・男性
・半袖を着ている
・長ズボンを履いている
絵においてシルエットは重要で、物体を認識するための役割を持っています。
物を観察するときは、シルエットの輪郭を読み取ることを意識してみてください。
シルエットを正しく読み取るためには、ネガティヴスペースを考えるのも有効です。
上のシルエットでは、人物の黒色の領域がポジティヴスペースで、余白の白色の領域がネガティヴスペースです。
黒色の領域の中で形を取りづらいと感じる場所は、白色のネガティヴスペースを観察して形を取ってみましょう。
②絵の基本的な描き方を覚える
覚えておきたい絵の基本的な考え方を紹介しています。
全体のバランスを描いた後に、細部を描く
いきなりキャラクターの細部を描くのではなく、まずは大まかなラフ(アタリ)を描くのがオススメです。
最初から細部に着目して描いていくと、全体のバランスがおろそかになってしまいがちです。
大ラフの工程では、画面の構図や骨格のバランス、キャラクターのポーズを大まかに描きます。
次に、大ラフを薄くして下に敷きながら、ラフを描きます。
大ラフの線を整えるような感じで、キャラクターの骨格をより鮮明にしていきます。
髪型や顔のパーツの位置、着ている服なども描いていきます。
全体のバランスを考えてから細部を描いていく手順は、キャラクターだけでなく背景イラストでも同じです。
まずは、大まかなラフを描いて、土台をしっかり作っておきましょう。
引きで全体のバランスを確認する
描くことに集中しすぎて、キャンバスを拡大しすぎている場合があります。
キャンバスを拡大しすぎていると、細部だけが目に入り、全体のバランスが分かりません。
ときにはイラスト全体を引きで見て、バランスを確認しながら絵を描いてみてください。
③練習を重ねる
観察眼を鍛えて人体の形をインプットするためには、反復練習が必要です。
ここでは、オススメの練習方法を紹介しています。
ポーズが描けるようになる「ジェスチャードローイング」
ジェスチャードローイングは、写真やモデルの印象を捉えて線で表現する練習方法です。
1体のモデルにつき1分~2分程度の短い時間で、ポーズを紙に描いていきます。
アナログで練習をする場合は、スケッチブックやノート、ペンや鉛筆を用意します。
デジタルで練習をする場合は、お絵描きアプリやペンタブを用意しましょう。
普段から使い慣れている画材で練習するのがオススメです。
モデルを見たままに描くことも大切ですが、ジェスチャードローイングでは「絵で印象を伝える」ことを優先します。
より伝わりやすい絵にするために、体の反り具合を強調したり、全身の流れをワンストロークで勢いよく表現してみたり、考えながら練習をしていきます。
・1分~2分の短時間で描く
・詳細は追わず、全身の流れを描く
・失敗してもよいので気軽に進める
パルミーの月謝制講座「はじめてのジェスチャードローイング【ヌード編】」では、ジェスチャードローイングの実演やコツを動画で解説しています。
ジェスチャードローイングの練習を続けると、色々なポーズが描けるようになり、キャラクターのラフも気軽に描けるようになります。
人体の構造を理解する「骨格トレース」
骨格トレースは、関節の位置やパーツの形など、人体の構造を覚えるための練習方法です。
下にモデルの写真を敷き、関節の位置や体の向きなど、人体の骨格を拾って線で描いていきます。
普通のトレースとは違って、骨格トレースでは輪郭をそのまま写し取ることはしません。
自分の絵柄でアタリを描くような感覚で、頭身や肩幅なども調整しながら線を描いていきます。
・人体の構造を理解することが目的
・輪郭を写し取るのではなく、アタリを描く感覚
・関節の位置、体の向き、顔の角度などの重要な情報を拾う
・自分の絵柄に合わせてアレンジしながら描く
パルミーの月謝制講座「骨格トレース練習講座」では、骨格トレースの実演解説をしています。
線を描くことに慣れていない方は、骨格トレースの練習から始めてみるのもオススメです。
④絵の知識を増やす
練習や観察を続けていくうちに、人体やイラストで分からないことが出てくると思います。
そんなときは、解剖学で人体の構造を学んだり、配色のルールを覚えたり、知識をつけてみるのもオススメです。
「解剖学」を学ぶと、ラフやポーズが描きやすくなる
複雑な形をしている人体は、筋肉や骨などのパーツが集まって形成されています。
キャラクターの肩は、三角筋の形や動き方を理解していると、立体的に描けます。
背中を描く場合は、肩甲骨の動き方が分かっていると、ポーズにリアリティが出せます。
また、イラストでは、人体の特徴的な部分を誇張して描くことが多いです。
格闘ゲームのキャラクターであれば、僧帽筋や上腕二頭筋を盛り上げて描きます。
女性的な印象を出したい場合は、くびれをつけて骨盤を大きく描きます。
人体のパーツである筋肉や骨の形を理解していると、キャラクターのポーズも描きやすくなります。
解剖学を学んで、イラストに活かしてみてください。
「陰影」の仕組みを覚えると、立体感が出せる
イラストをリアルに塗るためには、光の面と影の面を正しく塗ることが大切です。
光源が右上にある場合は、球体の右上側が明るくなって、左下側が暗くなります。
このときに、左の例の手前側の球のように、右下側を中心に影つけしてしまうと、違和感を感じる原因になってしまいます。
他にも、別の物体から生じる落ちる影や、地面から照り返してくる反射光を描くことで、リアルなイラストに見せることができます。
塗りにリアリティが足りないと感じたときには、陰影の知識を身につけてみるのもオススメです。
「配色」を学ぶと、イラストをきれいに仕上げられる
配色のポイントを覚えると、見栄えの良いイラストに仕上げられます。
キャラクターを塗ってみたけど、どこかくすんでいるような印象がある……。
そんなときは、キャラクターに使っている色の「彩度」が足りていないのかもしれません。
彩度の高い色を使うと鮮やかな感じが出て、濁った印象をなくすことができます。
影をつけてみたけど、あまり目立っていない……。
そんなときは、ベースの色と影色の「明度」の差が少ないのかもしれません。
キャラクターなどの絵の主役は、明暗の差をつけてコントラストを高くすると、視線が向かいやすくなります。
日常的に目にする赤・緑・青……などの色は、色相環という円状に並べることができます。
色相環の近くにある色だけでイラストを塗ると、同系色の落ち着いた印象に仕上がります。
色相環で離れている色を使うと、色相の差が出てインパクトのある印象に仕上がります。
配色を覚えることで、イラストを鮮やかに表現でき、絵の印象もコントロールできるようになります。
⑤ペイントソフトの機能を使いこなす
デジタルイラストで使用するペイントソフトには、様々なブラシやツール、機能が搭載されています。
ペイントソフトの使い方を覚えることも、イラストの上達に繋がります。
合成モードで表現力を上げる
合成モードは、多くのペイントソフトに搭載されている機能です。
下に塗られている色と描画色を合成することができ、色塗りや仕上げに便利です。
緑色の光源の近くにある物体は、緑色の光の影響を受けます。
このような場合は、合成モードを「オーバーレイ」にして物体の上から緑色を塗ると、自然な色合いになります。
他にも、影を塗るときに便利な「乗算」や、光を表現しやすい「スクリーン」など、様々な合成モードがあります。
色決めや物の表現に、合成モードを活用してみてください。
ツールの使い道を知る
クリスタに搭載されているゆがみツールは、キャンバス上の絵をなぞった方向に歪ませることができるツールです。
ゆがみツールは、ラフの顔を微調整したり、服のシワに模様を合わせたり、エフェクトを変形させたり、幅広く使うことができます。
指先ツールは、色をブレンドできるツールです。
指先ツールを使って、うっすらと伸びる雲のエッジを描くこともできます。
自分が制作しているイラストに活用できるツールはないか、ペイントソフトの機能を探してみましょう。
ツールの意外な使い道が見つかるかもしれません。
色調補正やフィルターを活用する
ここのパーツの色相を赤寄りにしたい……、もう少し明るくしたい……、といったときに役立つのが色調補正の機能です。
色を塗り直すことなく、全体の色合いを簡単に修正できます。
ガウスぼかしなどのフィルター機能も、イラスト制作では多用されます。
部分的にぼかしを加えて遠近感を出したり、エフェクトをぼかして発光しているように見せたり、使い道も多いです。
色調補正やフィルターなどの機能も、イラストの仕上げに活用してみてください。
⑥イラスト作品を制作する
練習だけを続けるのではなく、ときには作品の制作にも挑戦してみましょう。
作品を完成させる過程で、練習では気づかなかったことも発見できると思います。
得意な分野や、うまくいかない箇所が分かる
イラスト制作の各工程では、求められるスキルも異なってきます。
- 構図
- ラフ
- ペン入れ
- 色塗り
- 仕上げ
構図は簡単に思いついたけれど、ラフが上手くいかずに何回も描き直すことになってしまった……。
人体の構造や動き方で、理解できていない箇所があるのかもしれません。
ドローイングなどの練習を積み重ねると、描きたいポーズもスムーズに描けるようになります。
キャラクターの顔や服は塗れたけど、装飾の金属の塗り方が分からずに手こずってしまった……。
そんなときは、金属の写真やイラストを観察して、陰影のつき方を確認してみるのもオススメです。
金属の質感の塗り方を検索して、覚えてみるのも良いと思います。
作品の制作意欲は練習の原動力にもなる
絵の練習は、描きたい作品を描けるようになるための手段です。
創作意欲に従って、好きな作品を描いてみてください。
⑦作品を投稿して交流する
苦労して描き上げた作品は、インターネットにアップロードしてみるのも良いと思います。
お友達と作品を見せ合うのは楽しいですし、作品を客観的に見つめ直すきっかけにもなります。
SNSを利用する
近年では色々なSNSが登場しています。
お好みのSNSサービスを見つけてみてください。
・X(旧:Twitter)
・Misskey
・pixiv
・ピアプロ
アイビスペイントのオンラインギャラリーやpixiv Sketchなど、お絵描きアプリから直接利用できるSNSもあります。
評価は参考程度にとどめる
自分では傑作だと思っていたけど、アップロードしてみたら、あまり評価してもらえなかった……。
そんなときも、あまり気にしすぎないようにしましょう。
絵が流れてしまって、多くの人に見てもらえなかっただけかもしれません。
投稿するジャンルやフォロワーの数でも評価は上下します。
お絵描きを楽しみながら、無理なくイラスト制作を続けてみてください。
まとめ
絵が上達する7つの方法の紹介でした。
絵を上達させるためには、様々なアプローチがあります。
練習や作品制作、知識の吸収など、バランスよく絵のスキルを上げてみてください。
イラストの上達のコツを学びたい方は、お絵描き講座パルミーを利用するのもオススメです。
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絵の練習方法が分からなかったり、なかなか上達しなかったり、お悩みの方も多いと思います。
絵を描く作業は、反復練習して覚えた感覚的な経験や、陰影・配色の知識など、様々なスキルが必要です。
バランス良く学習して、効率的に上達していきましょう。
この記事では、絵が上達する7つの方法を紹介しています。
絵が上手くなる7つの方法
①観察力を鍛える
絵を上達させるためには、頭の中に「物の形」をインプットすることが大切です。
人間の手や体の形を覚えているからこそ、イラストで人間キャラクターを表現することができます。
物体の形を正しくインプットするためには、「観察」することから始めてみてください。
シルエット・輪郭を観察する
何を観察すればよいのでしょうか?
まずは、シルエットに着目して観察してみてください。
この絵では黒色のシルエットしか描かれていませんが、シルエットから様々な情報を読み取ることができます。
・両手を腰に当てて立っている
・男性
・半袖を着ている
・長ズボンを履いている
絵においてシルエットは重要で、物体を認識するための役割を持っています。
物を観察するときは、シルエットの輪郭を読み取ることを意識してみてください。
シルエットを正しく読み取るためには、ネガティヴスペースを考えるのも有効です。
上のシルエットでは、人物の黒色の領域がポジティヴスペースで、余白の白色の領域がネガティヴスペースです。
黒色の領域の中で形を取りづらいと感じる場所は、白色のネガティヴスペースを観察して形を取ってみましょう。
②絵の基本的な描き方を覚える
覚えておきたい絵の基本的な考え方を紹介しています。
全体のバランスを描いた後に、細部を描く
いきなりキャラクターの細部を描くのではなく、まずは大まかなラフ(アタリ)を描くのがオススメです。
最初から細部に着目して描いていくと、全体のバランスがおろそかになってしまいがちです。
大ラフの工程では、画面の構図や骨格のバランス、キャラクターのポーズを大まかに描きます。
次に、大ラフを薄くして下に敷きながら、ラフを描きます。
大ラフの線を整えるような感じで、キャラクターの骨格をより鮮明にしていきます。
髪型や顔のパーツの位置、着ている服なども描いていきます。
全体のバランスを考えてから細部を描いていく手順は、キャラクターだけでなく背景イラストでも同じです。
まずは、大まかなラフを描いて、土台をしっかり作っておきましょう。
引きで全体のバランスを確認する
描くことに集中しすぎて、キャンバスを拡大しすぎている場合があります。
キャンバスを拡大しすぎていると、細部だけが目に入り、全体のバランスが分かりません。
ときにはイラスト全体を引きで見て、バランスを確認しながら絵を描いてみてください。
③練習を重ねる
観察眼を鍛えて人体の形をインプットするためには、反復練習が必要です。
ここでは、オススメの練習方法を紹介しています。
ポーズが描けるようになる「ジェスチャードローイング」
ジェスチャードローイングは、写真やモデルの印象を捉えて線で表現する練習方法です。
1体のモデルにつき1分~2分程度の短い時間で、ポーズを紙に描いていきます。
アナログで練習をする場合は、スケッチブックやノート、ペンや鉛筆を用意します。
デジタルで練習をする場合は、お絵描きアプリやペンタブを用意しましょう。
普段から使い慣れている画材で練習するのがオススメです。
モデルを見たままに描くことも大切ですが、ジェスチャードローイングでは「絵で印象を伝える」ことを優先します。
より伝わりやすい絵にするために、体の反り具合を強調したり、全身の流れをワンストロークで勢いよく表現してみたり、考えながら練習をしていきます。
・1分~2分の短時間で描く
・詳細は追わず、全身の流れを描く
・失敗してもよいので気軽に進める
パルミーの月謝制講座「はじめてのジェスチャードローイング【ヌード編】」では、ジェスチャードローイングの実演やコツを動画で解説しています。
ジェスチャードローイングの練習を続けると、色々なポーズが描けるようになり、キャラクターのラフも気軽に描けるようになります。
人体の構造を理解する「骨格トレース」
骨格トレースは、関節の位置やパーツの形など、人体の構造を覚えるための練習方法です。
下にモデルの写真を敷き、関節の位置や体の向きなど、人体の骨格を拾って線で描いていきます。
普通のトレースとは違って、骨格トレースでは輪郭をそのまま写し取ることはしません。
自分の絵柄でアタリを描くような感覚で、頭身や肩幅なども調整しながら線を描いていきます。
・人体の構造を理解することが目的
・輪郭を写し取るのではなく、アタリを描く感覚
・関節の位置、体の向き、顔の角度などの重要な情報を拾う
・自分の絵柄に合わせてアレンジしながら描く
パルミーの月謝制講座「骨格トレース練習講座」では、骨格トレースの実演解説をしています。
線を描くことに慣れていない方は、骨格トレースの練習から始めてみるのもオススメです。
④絵の知識を増やす
練習や観察を続けていくうちに、人体やイラストで分からないことが出てくると思います。
そんなときは、解剖学で人体の構造を学んだり、配色のルールを覚えたり、知識をつけてみるのもオススメです。
「解剖学」を学ぶと、ラフやポーズが描きやすくなる
複雑な形をしている人体は、筋肉や骨などのパーツが集まって形成されています。
キャラクターの肩は、三角筋の形や動き方を理解していると、立体的に描けます。
背中を描く場合は、肩甲骨の動き方が分かっていると、ポーズにリアリティが出せます。
また、イラストでは、人体の特徴的な部分を誇張して描くことが多いです。
格闘ゲームのキャラクターであれば、僧帽筋や上腕二頭筋を盛り上げて描きます。
女性的な印象を出したい場合は、くびれをつけて骨盤を大きく描きます。
人体のパーツである筋肉や骨の形を理解していると、キャラクターのポーズも描きやすくなります。
解剖学を学んで、イラストに活かしてみてください。
「陰影」の仕組みを覚えると、立体感が出せる
イラストをリアルに塗るためには、光の面と影の面を正しく塗ることが大切です。
光源が右上にある場合は、球体の右上側が明るくなって、左下側が暗くなります。
このときに、左の例の手前側の球のように、右下側を中心に影つけしてしまうと、違和感を感じる原因になってしまいます。
他にも、別の物体から生じる落ちる影や、地面から照り返してくる反射光を描くことで、リアルなイラストに見せることができます。
塗りにリアリティが足りないと感じたときには、陰影の知識を身につけてみるのもオススメです。
「配色」を学ぶと、イラストをきれいに仕上げられる
配色のポイントを覚えると、見栄えの良いイラストに仕上げられます。
キャラクターを塗ってみたけど、どこかくすんでいるような印象がある……。
そんなときは、キャラクターに使っている色の「彩度」が足りていないのかもしれません。
彩度の高い色を使うと鮮やかな感じが出て、濁った印象をなくすことができます。
影をつけてみたけど、あまり目立っていない……。
そんなときは、ベースの色と影色の「明度」の差が少ないのかもしれません。
キャラクターなどの絵の主役は、明暗の差をつけてコントラストを高くすると、視線が向かいやすくなります。
日常的に目にする赤・緑・青……などの色は、色相環という円状に並べることができます。
色相環の近くにある色だけでイラストを塗ると、同系色の落ち着いた印象に仕上がります。
色相環で離れている色を使うと、色相の差が出てインパクトのある印象に仕上がります。
配色を覚えることで、イラストを鮮やかに表現でき、絵の印象もコントロールできるようになります。
⑤ペイントソフトの機能を使いこなす
デジタルイラストで使用するペイントソフトには、様々なブラシやツール、機能が搭載されています。
ペイントソフトの使い方を覚えることも、イラストの上達に繋がります。
合成モードで表現力を上げる
合成モードは、多くのペイントソフトに搭載されている機能です。
下に塗られている色と描画色を合成することができ、色塗りや仕上げに便利です。
緑色の光源の近くにある物体は、緑色の光の影響を受けます。
このような場合は、合成モードを「オーバーレイ」にして物体の上から緑色を塗ると、自然な色合いになります。
他にも、影を塗るときに便利な「乗算」や、光を表現しやすい「スクリーン」など、様々な合成モードがあります。
色決めや物の表現に、合成モードを活用してみてください。
ツールの使い道を知る
クリスタに搭載されているゆがみツールは、キャンバス上の絵をなぞった方向に歪ませることができるツールです。
ゆがみツールは、ラフの顔を微調整したり、服のシワに模様を合わせたり、エフェクトを変形させたり、幅広く使うことができます。
指先ツールは、色をブレンドできるツールです。
指先ツールを使って、うっすらと伸びる雲のエッジを描くこともできます。
自分が制作しているイラストに活用できるツールはないか、ペイントソフトの機能を探してみましょう。
ツールの意外な使い道が見つかるかもしれません。
色調補正やフィルターを活用する
ここのパーツの色相を赤寄りにしたい……、もう少し明るくしたい……、といったときに役立つのが色調補正の機能です。
色を塗り直すことなく、全体の色合いを簡単に修正できます。
ガウスぼかしなどのフィルター機能も、イラスト制作では多用されます。
部分的にぼかしを加えて遠近感を出したり、エフェクトをぼかして発光しているように見せたり、使い道も多いです。
色調補正やフィルターなどの機能も、イラストの仕上げに活用してみてください。
⑥イラスト作品を制作する
練習だけを続けるのではなく、ときには作品の制作にも挑戦してみましょう。
作品を完成させる過程で、練習では気づかなかったことも発見できると思います。
得意な分野や、うまくいかない箇所が分かる
イラスト制作の各工程では、求められるスキルも異なってきます。
- 構図
- ラフ
- ペン入れ
- 色塗り
- 仕上げ
構図は簡単に思いついたけれど、ラフが上手くいかずに何回も描き直すことになってしまった……。
人体の構造や動き方で、理解できていない箇所があるのかもしれません。
ドローイングなどの練習を積み重ねると、描きたいポーズもスムーズに描けるようになります。
キャラクターの顔や服は塗れたけど、装飾の金属の塗り方が分からずに手こずってしまった……。
そんなときは、金属の写真やイラストを観察して、陰影のつき方を確認してみるのもオススメです。
金属の質感の塗り方を検索して、覚えてみるのも良いと思います。
作品の制作意欲は練習の原動力にもなる
絵の練習は、描きたい作品を描けるようになるための手段です。
創作意欲に従って、好きな作品を描いてみてください。
⑦作品を投稿して交流する
苦労して描き上げた作品は、インターネットにアップロードしてみるのも良いと思います。
お友達と作品を見せ合うのは楽しいですし、作品を客観的に見つめ直すきっかけにもなります。
SNSを利用する
近年では色々なSNSが登場しています。
お好みのSNSサービスを見つけてみてください。
・X(旧:Twitter)
・Misskey
・pixiv
・ピアプロ
アイビスペイントのオンラインギャラリーやpixiv Sketchなど、お絵描きアプリから直接利用できるSNSもあります。
評価は参考程度にとどめる
自分では傑作だと思っていたけど、アップロードしてみたら、あまり評価してもらえなかった……。
そんなときも、あまり気にしすぎないようにしましょう。
絵が流れてしまって、多くの人に見てもらえなかっただけかもしれません。
投稿するジャンルやフォロワーの数でも評価は上下します。
お絵描きを楽しみながら、無理なくイラスト制作を続けてみてください。
まとめ
絵が上達する7つの方法の紹介でした。
絵を上達させるためには、様々なアプローチがあります。
練習や作品制作、知識の吸収など、バランスよく絵のスキルを上げてみてください。
イラストの上達のコツを学びたい方は、お絵描き講座パルミーを利用するのもオススメです。
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