鎧の描き方と厚塗りのコツを学ぶ!金属表現のイラスト講座
厚塗りで鎧のイラストを描いてみたい!ついでに金属の表現方法についても知ってみたい。
そんな方にオススメなのがこの講座です。講座を通して鎧の描き方や厚塗りイラストのコツをつかんでいきましょう!
厚塗りで描く!鎧の描き方講座
それでは、西洋の鎧をモチーフに解説をしています。
西洋の鎧は鉄などの金属でできているので、まずは金属の特徴について説明していきます。
はじめに、下のイラストのような立方体や円柱のような簡単な立体を用いて解説します。
おおまかな金属の特徴としては「反射」と「明暗の幅」です。角や直線に強いハイライトを入れ、明暗の幅を大きくすることで質感を出していきます。
また、明暗の変化だけでなく反射を書き加えます。具体例として、まず立方体を見ていきましょう。
左右の写真を比較すると、右の立方体はエッジや直線部分にハイライトが入っています。明暗の幅を広くし、また床からの反射が映り込んでいることがわかると思います。
続いて円柱です。
立方体と同様に、角に強いハイライトが入っています。また、明暗の変化も強くなっています。
反射し関しては、円柱や球体のような凸(とつ)型のものは周囲にある環境の縮図が映り込みます。
金属の質感を描く
質感の表現方法は多種多様です。
ここでは、「ハイライト」「反射」「質感ブラシ」の3つによって質感をコントロールしていきます。
質感表現1:ハイライト
はじめに「ハイライト」について解説します。
ハイライトによって表面がザラザラしているのか、ツルツルしているのかなど、質感を表現できます。
例として、下の写真の普通の球体にハイライトを入れていきます。
この球体にぼやけたハイライトを入れると下の写真のようになります。
すると、若干光沢のある球体を表現することができます。
一方で、少し鋭いハイライトを入れると下の写真のようになります。
こちらでは、ツルツルとした球体を表現できます。
このようにハイライトの大小とぼかしによって、物体の表面を表現することができます。
質感表現2:反射
次は反射について解説します。
反射の強さによって、質感の違いを表現できます。下の写真は、写真を加工して球体にしたものです。ほとんどの光を反射していることがわかると思います。
例えると、鏡面加工されたステンレスのような質感を表現しています。ハイライトは小さく、鋭くなっています。
段々と反射を小さくしていくと、下の写真の様に表面の質感・素材が変化していくことがわかります。
画像を下の写真のようにぼかしました。少々ぼけた反射を表現しています。
共鳴加工されていないステンレスはこのようになります。反射が拡散されているため、ぼけた反射となっています。
次に、ゴールドのような色のついた金属は、その金属が持つ色を強く反射します。
したがってステンレスの時と同じような反射をせず、色が反映された反射となります。
質感表現3:質感ブラシ
最後に、質感ブラシについて解説します。
球体を意識して質感ブラシを用いて描くと、下の写真のようになります。ハイライト付近及び稜線(りょうせん)付近に質感ブラシを使うと効果的です。使い古されたゴツゴツとした鎧などを描くときに良いでしょう。
厚塗りで鎧を描く!実践編
ここからは実際に金属を描いていきます。
手順は立体を意識しながら形を整え、その上に質感を描いていくようなイメージで進めていきます。
光の向き
光の向きは右斜め上からです。動画初期の背景と人物の光の向きが異なりますが、人物の光の向きは終始右斜め上からです。
胸、腕、手の質感は、若干使用感のあるステンレスのようなイメージを表現しています。
したがって、ハイライトを少しぼかしながら強めに入れ、反射の映りこみも入れます。使用感は、質感ブラシで調製します。
腹部や足は白いメッキのようなイメージで描きます。強いハイライトは入れずに反射も弱くぼかします。
人体を意識して、流れを確認しながら形を整えています。その際は、下の写真のような簡単な立体に置き換えると描きやすくなるでしょう。
また、腕は円柱を組み合わせたものを意識しながら描いています。
ある程度形が整ったら、おおまかに全体を整えていきます。全体の明暗をソフトブラシを用いてはっきりさせます。光りの多く当たる場所は、胸、左腕、左足です。
次に腕の鎧の質感を描きます。
少しぼけたハイライトを入れ、周囲の反射もぼかします。さらに、胸の部分の稜線に質感ブラシを使い使用感を表現します。
鎧に接している紐を描いていきます。人体の構造にしたがって違和感のないように描きます。
さらに、紐の反射を描きます。接している部分の反射の彩度を高く、明度を少し低く描いていきます。
接している部分から離れるにつれて彩度を落としていきます。
最後に、紐の時と同様に、旗とその棒、また髪の毛の反射の映り込みも描いていきます。
これで鎧を身につけた人物イラストは完成です。
以上でこの講座は終了です。
動画講座では実際にイラストを描いていきながら、詳しいブラシの動き等を含めて解説を行っていますので、 記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!
イラレポ
投稿完了
厚塗りで鎧のイラストを描いてみたい!ついでに金属の表現方法についても知ってみたい。
そんな方にオススメなのがこの講座です。講座を通して鎧の描き方や厚塗りイラストのコツをつかんでいきましょう!
厚塗りで描く!鎧の描き方講座
それでは、西洋の鎧をモチーフに解説をしています。
西洋の鎧は鉄などの金属でできているので、まずは金属の特徴について説明していきます。
はじめに、下のイラストのような立方体や円柱のような簡単な立体を用いて解説します。
おおまかな金属の特徴としては「反射」と「明暗の幅」です。角や直線に強いハイライトを入れ、明暗の幅を大きくすることで質感を出していきます。
また、明暗の変化だけでなく反射を書き加えます。具体例として、まず立方体を見ていきましょう。
左右の写真を比較すると、右の立方体はエッジや直線部分にハイライトが入っています。明暗の幅を広くし、また床からの反射が映り込んでいることがわかると思います。
続いて円柱です。
立方体と同様に、角に強いハイライトが入っています。また、明暗の変化も強くなっています。
反射し関しては、円柱や球体のような凸(とつ)型のものは周囲にある環境の縮図が映り込みます。
金属の質感を描く
質感の表現方法は多種多様です。
ここでは、「ハイライト」「反射」「質感ブラシ」の3つによって質感をコントロールしていきます。
質感表現1:ハイライト
はじめに「ハイライト」について解説します。
ハイライトによって表面がザラザラしているのか、ツルツルしているのかなど、質感を表現できます。
例として、下の写真の普通の球体にハイライトを入れていきます。
この球体にぼやけたハイライトを入れると下の写真のようになります。
すると、若干光沢のある球体を表現することができます。
一方で、少し鋭いハイライトを入れると下の写真のようになります。
こちらでは、ツルツルとした球体を表現できます。
このようにハイライトの大小とぼかしによって、物体の表面を表現することができます。
質感表現2:反射
次は反射について解説します。
反射の強さによって、質感の違いを表現できます。下の写真は、写真を加工して球体にしたものです。ほとんどの光を反射していることがわかると思います。
例えると、鏡面加工されたステンレスのような質感を表現しています。ハイライトは小さく、鋭くなっています。
段々と反射を小さくしていくと、下の写真の様に表面の質感・素材が変化していくことがわかります。
画像を下の写真のようにぼかしました。少々ぼけた反射を表現しています。
共鳴加工されていないステンレスはこのようになります。反射が拡散されているため、ぼけた反射となっています。
次に、ゴールドのような色のついた金属は、その金属が持つ色を強く反射します。
したがってステンレスの時と同じような反射をせず、色が反映された反射となります。
質感表現3:質感ブラシ
最後に、質感ブラシについて解説します。
球体を意識して質感ブラシを用いて描くと、下の写真のようになります。ハイライト付近及び稜線(りょうせん)付近に質感ブラシを使うと効果的です。使い古されたゴツゴツとした鎧などを描くときに良いでしょう。
厚塗りで鎧を描く!実践編
ここからは実際に金属を描いていきます。
手順は立体を意識しながら形を整え、その上に質感を描いていくようなイメージで進めていきます。
光の向き
光の向きは右斜め上からです。動画初期の背景と人物の光の向きが異なりますが、人物の光の向きは終始右斜め上からです。
胸、腕、手の質感は、若干使用感のあるステンレスのようなイメージを表現しています。
したがって、ハイライトを少しぼかしながら強めに入れ、反射の映りこみも入れます。使用感は、質感ブラシで調製します。
腹部や足は白いメッキのようなイメージで描きます。強いハイライトは入れずに反射も弱くぼかします。
人体を意識して、流れを確認しながら形を整えています。その際は、下の写真のような簡単な立体に置き換えると描きやすくなるでしょう。
また、腕は円柱を組み合わせたものを意識しながら描いています。
ある程度形が整ったら、おおまかに全体を整えていきます。全体の明暗をソフトブラシを用いてはっきりさせます。光りの多く当たる場所は、胸、左腕、左足です。
次に腕の鎧の質感を描きます。
少しぼけたハイライトを入れ、周囲の反射もぼかします。さらに、胸の部分の稜線に質感ブラシを使い使用感を表現します。
鎧に接している紐を描いていきます。人体の構造にしたがって違和感のないように描きます。
さらに、紐の反射を描きます。接している部分の反射の彩度を高く、明度を少し低く描いていきます。
接している部分から離れるにつれて彩度を落としていきます。
最後に、紐の時と同様に、旗とその棒、また髪の毛の反射の映り込みも描いていきます。
これで鎧を身につけた人物イラストは完成です。
以上でこの講座は終了です。
動画講座では実際にイラストを描いていきながら、詳しいブラシの動き等を含めて解説を行っていますので、 記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!
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