男性の筋肉イラストの描き方。筋肉の場所・名称・構造を理解する
男性のイラストをより「らしく」見栄え良く描くためにはどうしたらいいのだろう?
そんな悩みをお持ちの方は、まずは「男性の身体を理解する!上半身の筋肉の描き方講座」をみて、筋肉の構造や実践的な描き方を理解しましょう!
筋肉の場所と各名称を理解する!
まずは筋肉の名称を説明していきます。上から順に、まずは「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」です。
これは首筋の筋肉で、耳の後ろからVの字のように配置しているもので鎖骨に繋がっています。
次に「僧帽筋(そうぼうきん)」です。肩から背中の中心にかけて配置している筋肉です。
発達するほど首回りが盛り上がり、たくましい印象を与えます。
続いて「三角筋(さんかくきん)」です。
肩の先端に肩パーツのように配置されている筋肉で、発達するとがっしりとした大きく丸い肩となります。
「大胸筋(だいきょうきん)」です。
胸の筋肉です。発達すればするほど、肥大して厚みが増し盛り上がります。
次は「広背筋(こうはいきん)」です。
背中の中心から腰にかけて配置している筋肉です。
水泳選手等が発達している筋肉で、腕を広げると脇下の部分に前面からでも見えるようになります。
「上腕二頭筋(じょうわんさんとうきん)」と「上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)」です。
腕の筋肉で力こぶを作ったときに盛り上がるのが上腕二頭筋で、腕の後ろあたりに位置する上腕三頭筋は「二の腕」と呼ばれる部分のことです。
次は「前鋸筋(ぜんきょきん)」です。
広背筋と繋がっている筋肉で、腕を上げた時にわずかに見えるものです。発達している人はポコポコっと盛り上がっているのが見て取れます。
お腹の側面にあるのが「腹斜筋(ふくしゃきん)」です。お腹の横側の筋肉です。
よく聞く「シックスパック」にあたる「腹直筋(ふくちょくきん)」です。
いわゆる「腹筋」のことです。シックスパックより下の部分は流すように描くと自然になります。
最後に、お尻部分に位置する「大臀筋(だいでんきん)」があります。
筋肉質な体の描き方のコツ
男性の筋肉の付き方について説明していきます。
筋肉を付ける際に、下のように描き込んでいればそれらしく見えるだろうと思って描くと、ムキムキに見えるかというとそうではありません。
どうすれば筋肉質に見えるかというと、筋肉が発達する箇所にボリュームを付けることが大事です。
例えば、下の写真のように大胸筋を盛り上げ、三角巾や僧帽筋にボリュームを出します。
さらに、上腕二頭筋・上腕三頭筋・広背筋・お腹の横の筋肉も少し付け、ボディラインを大きくします。
下書きを消して、描き込んだだけのもと見比べてみると、これだけでもかなりムキムキな人だとわかると思います。
つまり、筋肉質な体に見せるにはシルエットでメリハリを利かせることが大事だということが覚えておきましょう。
シャープに見せる!カッコいい筋肉のコツ
ここではかっこよく見える筋肉やシャープに細マッチョに見える描き方について解説します。
シャープな体を描く上で最も大事なことは、下の写真のように逆三角形のシルエットです。逆三角形に見えるためには、まず肩周りの筋肉をしっかり付けます。
さらに、腕の筋肉をがっしりと付け、ウエストのラインを細くかつ腰はやや太くなるように描くとシャープに。細マッチョに見せることができます。
筋肉を描く!各筋肉パーツの描き方のコツ
上半身の正面の筋肉
まずは正面の胴体の筋肉から解説していきます。
1つ目の胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は、耳の後ろから鎖骨へと繋がっていて、この筋肉を強調するとたくましく、セクシーに見えます。
ただ、後ろ過ぎたり前過ぎたりしないように位置を注意しましょう。
2つ目の肩峰(けんぽう)ですが、肩の付け根から背中側に折り返すように位置しています。そして、背中側にある肩甲骨へと繋がっています。
肩峰というのは、鎖骨の折り返している部分だと理解すると良いでしょう。
3つ目の大胸筋(だいきょうきん)は、顔と同じ程度の大きさで描くとよいでしょう。
大胸筋を四角く描くのではなく、逆五角形を意識しながら丸みを持たせることを心がけましょう。また、大胸筋の端は三角筋の下に入り込むように持ち上げます。
加えて、肩の付け根のところで三角筋の境目を描くとそれらしく見えるでしょう。左右の大胸筋の間に少し隙間をつくることもポイントです。
4つ目の腹直筋(ふくちょくきん)は、四角く割る方が多いのですがこれはあまりオススメできません。
大胸筋の下から逆ハの字のように一番上の腹筋を描きます。そこから真っすぐ下すようにアタリを取るのですが、2つ目からは一つ一つセパレートさせるようなイメージで描いていきます。
その際は六角形をイメージすると良いでしょう。
最後に「前鋸筋(ぜんきょきん)」「腹斜筋(ふくしゃきん)」です。
前鋸筋は広背筋から出ていますが、やや小さめに描きます。そして、前鋸筋から腹斜筋が交互に重なるように描いていきます。この腹斜筋は、腹筋の端に繋がるようなイメージで描くと良いでしょう。
腕の筋肉の構造と描き方
次は腕の筋肉について解説します。
まずは、力こぶです。力こぶを作った時、上に現れるのが上腕二頭筋、下に現れるのが上腕三頭筋です。
この二つの筋肉の位置が把握できれば、「下腕」の位置が定まります。下腕の筋肉は、下のように二つに分かれているものと考えると良いでしょう。
上腕と下腕が互い違いに並んでいることも理解しておきましょう。
さらに下腕の筋肉で気をつけるべきことは、肘から手首にかけて尺骨(しゃくこつ)と呼ばれるものがあり、ここには筋肉がつきません。
したがって、ここを境に筋肉を分けるのが良いでしょう。
背中の筋肉の描き方のコツ
続いて、背中の筋肉について解説します。
背中の筋肉で重要なのは、「僧帽筋(そうぼうきん)」「三角筋」「広背筋(こうはいきん)」の三つです。
一番気をつけたいのは広背筋で、背中の面積の大部分を占める筋肉になっています。腰の真ん中から体の側面を通り体の前に回り込んでいます。したがって、前面からも見えることになります。
これら三つの筋肉を意識して書いた線画が、下のようになります。
これで背中に十分に筋肉が付いていることが表現できます。
上半身の筋肉の描き方:実践編
筋肉イラストのラフから陰影まで
人物の立ち絵を実際に描きながら筋肉に陰影をつけていきます。まずは筋肉の無い状態を、下のように描きました。
気をつけるべきことは、必ず肋骨の形を取るということです。
肋骨に被せるようにして、大胸筋を描いていきます。
骨盤の上あたりの腹斜筋が、下のようにポコッと出ているマッチョを見たことがあるかもしれませんが、これはインナーマッスルの大腰筋の発達により腹斜筋が押し出されることによって起こります。
腹筋を描いていきます。
上から六つ以降は流すように、おヘソは下から三段目の腹筋に隣接させるように描きました。
さらに細部を描きラフの完成です。
清書をしていきます。
腹筋はあまりくっきりとは描かずに、陰影を意識してペン入れするのが良いでしょう。
三角筋は、背中の方にも回り込んでいることを忘れないように清書しましょう。
下書きを消すと下のように清書が完成しました。
それでは、陰影をつけていきます。
陰影を付ける際には、筋肉のふくらみや厚みを意識するようにしましょう。
腹筋は、サイドと中心の溝を中心に陰影をつけます。
上腕二頭筋の力こぶの部分や、三角筋、下腕の筋肉の境目、大胸筋と三角筋の境目にも陰影をつけていきます。
前鋸筋(ぜんきょきん)の立体感を出す時は、消しゴムを用いながら消して光を入れると良いでしょう。
ざっと陰影をつけ終えました。
手を挙げたポーズでの筋肉の描き方
最後に、手を挙げた時の筋肉を描きながら解説していきます。脇の下には様々な筋肉が集まっています。まず、僧帽筋をつけます。
その際、腕を上げたことによって鎖骨も上がることに注意しましょう。
大胸筋に関しては、腕を上げるとそれに伴って大胸筋の下の部分の厚みが薄くなります。
したがって、線を薄くしたり消したりすると良いでしょう。
上腕三頭筋は、下のように描きます。桜の花びらのようなイメージで描くと良いでしょう。
いよいよ脇の筋肉ですが、まずは下の写真の薄ピンクで塗ってある「大円筋」です。
大円筋は腕をあげると前から少しだけ見えます。
大円筋の下には「広背筋」があります。
大胸筋の下の端の方から背中の腰中心部へと伸びているように描きます。
そして、上腕三頭筋の横にあるのが「三角筋」です。肩の前後に覆うように付いているのが特徴です。
残りの筋肉を描いて、ラフが完成しました。
さらに清書をし、陰影をつけると完成です!
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イラレポ
投稿完了
男性のイラストをより「らしく」見栄え良く描くためにはどうしたらいいのだろう?
そんな悩みをお持ちの方は、まずは「男性の身体を理解する!上半身の筋肉の描き方講座」をみて、筋肉の構造や実践的な描き方を理解しましょう!
筋肉の場所と各名称を理解する!
まずは筋肉の名称を説明していきます。上から順に、まずは「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」です。
これは首筋の筋肉で、耳の後ろからVの字のように配置しているもので鎖骨に繋がっています。
次に「僧帽筋(そうぼうきん)」です。肩から背中の中心にかけて配置している筋肉です。
発達するほど首回りが盛り上がり、たくましい印象を与えます。
続いて「三角筋(さんかくきん)」です。
肩の先端に肩パーツのように配置されている筋肉で、発達するとがっしりとした大きく丸い肩となります。
「大胸筋(だいきょうきん)」です。
胸の筋肉です。発達すればするほど、肥大して厚みが増し盛り上がります。
次は「広背筋(こうはいきん)」です。
背中の中心から腰にかけて配置している筋肉です。
水泳選手等が発達している筋肉で、腕を広げると脇下の部分に前面からでも見えるようになります。
「上腕二頭筋(じょうわんさんとうきん)」と「上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)」です。
腕の筋肉で力こぶを作ったときに盛り上がるのが上腕二頭筋で、腕の後ろあたりに位置する上腕三頭筋は「二の腕」と呼ばれる部分のことです。
次は「前鋸筋(ぜんきょきん)」です。
広背筋と繋がっている筋肉で、腕を上げた時にわずかに見えるものです。発達している人はポコポコっと盛り上がっているのが見て取れます。
お腹の側面にあるのが「腹斜筋(ふくしゃきん)」です。お腹の横側の筋肉です。
よく聞く「シックスパック」にあたる「腹直筋(ふくちょくきん)」です。
いわゆる「腹筋」のことです。シックスパックより下の部分は流すように描くと自然になります。
最後に、お尻部分に位置する「大臀筋(だいでんきん)」があります。
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男性の筋肉の付き方について説明していきます。
筋肉を付ける際に、下のように描き込んでいればそれらしく見えるだろうと思って描くと、ムキムキに見えるかというとそうではありません。
どうすれば筋肉質に見えるかというと、筋肉が発達する箇所にボリュームを付けることが大事です。
例えば、下の写真のように大胸筋を盛り上げ、三角巾や僧帽筋にボリュームを出します。
さらに、上腕二頭筋・上腕三頭筋・広背筋・お腹の横の筋肉も少し付け、ボディラインを大きくします。
下書きを消して、描き込んだだけのもと見比べてみると、これだけでもかなりムキムキな人だとわかると思います。
つまり、筋肉質な体に見せるにはシルエットでメリハリを利かせることが大事だということが覚えておきましょう。
シャープに見せる!カッコいい筋肉のコツ
ここではかっこよく見える筋肉やシャープに細マッチョに見える描き方について解説します。
シャープな体を描く上で最も大事なことは、下の写真のように逆三角形のシルエットです。逆三角形に見えるためには、まず肩周りの筋肉をしっかり付けます。
さらに、腕の筋肉をがっしりと付け、ウエストのラインを細くかつ腰はやや太くなるように描くとシャープに。細マッチョに見せることができます。
筋肉を描く!各筋肉パーツの描き方のコツ
上半身の正面の筋肉
まずは正面の胴体の筋肉から解説していきます。
1つ目の胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)は、耳の後ろから鎖骨へと繋がっていて、この筋肉を強調するとたくましく、セクシーに見えます。
ただ、後ろ過ぎたり前過ぎたりしないように位置を注意しましょう。
2つ目の肩峰(けんぽう)ですが、肩の付け根から背中側に折り返すように位置しています。そして、背中側にある肩甲骨へと繋がっています。
肩峰というのは、鎖骨の折り返している部分だと理解すると良いでしょう。
3つ目の大胸筋(だいきょうきん)は、顔と同じ程度の大きさで描くとよいでしょう。
大胸筋を四角く描くのではなく、逆五角形を意識しながら丸みを持たせることを心がけましょう。また、大胸筋の端は三角筋の下に入り込むように持ち上げます。
加えて、肩の付け根のところで三角筋の境目を描くとそれらしく見えるでしょう。左右の大胸筋の間に少し隙間をつくることもポイントです。
4つ目の腹直筋(ふくちょくきん)は、四角く割る方が多いのですがこれはあまりオススメできません。
大胸筋の下から逆ハの字のように一番上の腹筋を描きます。そこから真っすぐ下すようにアタリを取るのですが、2つ目からは一つ一つセパレートさせるようなイメージで描いていきます。
その際は六角形をイメージすると良いでしょう。
最後に「前鋸筋(ぜんきょきん)」「腹斜筋(ふくしゃきん)」です。
前鋸筋は広背筋から出ていますが、やや小さめに描きます。そして、前鋸筋から腹斜筋が交互に重なるように描いていきます。この腹斜筋は、腹筋の端に繋がるようなイメージで描くと良いでしょう。
腕の筋肉の構造と描き方
次は腕の筋肉について解説します。
まずは、力こぶです。力こぶを作った時、上に現れるのが上腕二頭筋、下に現れるのが上腕三頭筋です。
この二つの筋肉の位置が把握できれば、「下腕」の位置が定まります。下腕の筋肉は、下のように二つに分かれているものと考えると良いでしょう。
上腕と下腕が互い違いに並んでいることも理解しておきましょう。
さらに下腕の筋肉で気をつけるべきことは、肘から手首にかけて尺骨(しゃくこつ)と呼ばれるものがあり、ここには筋肉がつきません。
したがって、ここを境に筋肉を分けるのが良いでしょう。
背中の筋肉の描き方のコツ
続いて、背中の筋肉について解説します。
背中の筋肉で重要なのは、「僧帽筋(そうぼうきん)」「三角筋」「広背筋(こうはいきん)」の三つです。
一番気をつけたいのは広背筋で、背中の面積の大部分を占める筋肉になっています。腰の真ん中から体の側面を通り体の前に回り込んでいます。したがって、前面からも見えることになります。
これら三つの筋肉を意識して書いた線画が、下のようになります。
これで背中に十分に筋肉が付いていることが表現できます。
上半身の筋肉の描き方:実践編
筋肉イラストのラフから陰影まで
人物の立ち絵を実際に描きながら筋肉に陰影をつけていきます。まずは筋肉の無い状態を、下のように描きました。
気をつけるべきことは、必ず肋骨の形を取るということです。
肋骨に被せるようにして、大胸筋を描いていきます。
骨盤の上あたりの腹斜筋が、下のようにポコッと出ているマッチョを見たことがあるかもしれませんが、これはインナーマッスルの大腰筋の発達により腹斜筋が押し出されることによって起こります。
腹筋を描いていきます。
上から六つ以降は流すように、おヘソは下から三段目の腹筋に隣接させるように描きました。
さらに細部を描きラフの完成です。
清書をしていきます。
腹筋はあまりくっきりとは描かずに、陰影を意識してペン入れするのが良いでしょう。
三角筋は、背中の方にも回り込んでいることを忘れないように清書しましょう。
下書きを消すと下のように清書が完成しました。
それでは、陰影をつけていきます。
陰影を付ける際には、筋肉のふくらみや厚みを意識するようにしましょう。
腹筋は、サイドと中心の溝を中心に陰影をつけます。
上腕二頭筋の力こぶの部分や、三角筋、下腕の筋肉の境目、大胸筋と三角筋の境目にも陰影をつけていきます。
前鋸筋(ぜんきょきん)の立体感を出す時は、消しゴムを用いながら消して光を入れると良いでしょう。
ざっと陰影をつけ終えました。
手を挙げたポーズでの筋肉の描き方
最後に、手を挙げた時の筋肉を描きながら解説していきます。脇の下には様々な筋肉が集まっています。まず、僧帽筋をつけます。
その際、腕を上げたことによって鎖骨も上がることに注意しましょう。
大胸筋に関しては、腕を上げるとそれに伴って大胸筋の下の部分の厚みが薄くなります。
したがって、線を薄くしたり消したりすると良いでしょう。
上腕三頭筋は、下のように描きます。桜の花びらのようなイメージで描くと良いでしょう。
いよいよ脇の筋肉ですが、まずは下の写真の薄ピンクで塗ってある「大円筋」です。
大円筋は腕をあげると前から少しだけ見えます。
大円筋の下には「広背筋」があります。
大胸筋の下の端の方から背中の腰中心部へと伸びているように描きます。
そして、上腕三頭筋の横にあるのが「三角筋」です。肩の前後に覆うように付いているのが特徴です。
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