ハッカドール1号イラストメイキング!原作の雰囲気に沿ったファンアートを描こう
好きな作品のファンアートや二次創作を描く時、原作のような絵を描きたいと思ったことはありませんか?
ただ、何度描いてもなかなか同じような雰囲気の絵にならないことも多いと思います。
この講座では、クリエイターのもずさんがハッカドール1号を描きながら、特徴を捉えた絵を描くためのコツを伝授します!
ハッカドール1号をクリスタで描く
ハッカドールの特徴を掴む
まずは元絵を眺めて、特徴的な部分をいくつか見つけていきます。顔立ちの印象、髪型、服のデザイン、性格、イメージカラー、雰囲気、武器や装飾などです。
青で示した部分は服の特徴的な部分、黄色で示した部分はイラストを描く上で強調したい部分です。
1号のラフを描く
最初に構図を決めてから裸のラフを描き、その後で服を着せます。
1号の線画を描く
ラフが終わったら、パーツごとにフォルダを分けて線画を描きます。
今回は人物だけで「体」「服」「表情」「髪」の4つに分けることにしました。
装飾が多い、あるいは難しい構造をしている時は、一度体を描いてから被せるようにして服を描いていくと何がどこにあるか分かりやすいです。
具体的には、以下のような感じになります。
ハッカドール1号の表情の描き分け
まず、下の写真を見てみましょう。
影の入れ方次第で、中央上のように照れ笑いにも、右上のようにイラッとしているようにも、また下二つのように少し悲しそうにも演出することができます。
同じ表情・同じポーズでも、左上は謙遜しているポーズ、あるいは左下は悲しい気持ちでバイバイをするポーズと言われたら、そんな風に見える気がしませんか?
こういったように、光源の位置でキャラクターの雰囲気をガラッと変えることができます。
グリザイユ画法を用いた背景の塗り
下塗りを終わらせたものに、光源を決めた背景のラフを追加しました。
大きく分けて空とモニターです。
画面の上から下で色味がグラデーションになっているので、塗り分けが難しくなっています。
そんな時に便利なのがグリザイユ画法です。
グリザイユ画法とは、あらかじめ対象物の陰影を灰色系の色で塗り分け、その後その上から本来の着色をする技法です。
まず、背景を灰色で塗りつぶして雲を入れていきます。
黒と白は使わず灰色の濃淡だけで描きます。明るい部分と影の部分を意識しながら描くと、描きやすいでしょう。
必要に応じて以下のようにメッシュ変形ツールを使って雲を歪ませることで、遠近感を簡単に表現することができます。
単色で陰影を着け終えたら、上にオーバーレイのレイヤーを用意して色を塗ります。
これで空の絵が完成しました。
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詳細はコチラ!ハッカドール1号の背景とモニタを描く
メッシュ変形を用いてモニタを描く
まず、水色の宙に散らばったモニタを描いていきます。
次に、別のキャンバスに真正面から見たモニタの絵を描きます。
今回はこのモニタの中身にあまり意味はありませんが、ここで「知っている人が見たときにニヤッとしてしまうようなネタ」を入れられると絵の完成度がぐんと上がります。
この4枚のモニタは、フォルダを分けてあるのでフォルダごとコピー&ペーストしました。
レイヤーやフォルダのモードを変えても、それを管理している上のフォルダが『通常』になっていると全体に反映されないので、設定は以下のように『通過』にしてあげましょう。
そして、メッシュ変形を多用してラフ画に合うように変形していきます。
イラストで鮮やかな色塗りをするためのコツ
下の星に影をつけてみます。
右のバーには、上からこのような意味になっています。
H=色相
S=彩度
V=明度
色相を変えず彩度を上げ、明度を下げて塗ってみたものと、色相を赤に寄せて塗ったものを下に示しています。
ほとんどの人は鮮やかな印象を受けるのは下の星だと思いますが、この2つはモノクロにするとほぼ同じ明るさになります。
つまり何が言いたいかと言うと、色相によって私たちの感じる明るさは違う、ということです。
試しにカラーサークルをモノクロにしてみましょう。以下のようになります。
黄色が一番明るく、下の青に向かって暗くなっていくのが分かると思います。
影の部分は青に近付け、明るい部分は黄色に近づけるということを意識するだけで、鮮やかな色選びが楽になるかと思います。
詳しく知りたい方は「ナチュラルハーモニー 配色」で検索してみて下さい。
ハッカドール1号イラスト:仕上げ
さらに全体を塗り進めました。
特に違和感がないので、これで確定させます。
次に背景に対して人物が浮いているので色味を調整します。
まずは、以下のように人物を背景色と同じような色で塗り潰します。
次に、モードをオーバーレイにして濃度を調整します。
あとは、ぼかしなどの細かい作業や、調整、指先の光を加えてほぼできあがりです。
今回のイラストの構成を簡単に説明します。レイヤーの下の層からこのような順番になっています。
(1)グリザイユ画法を使った空
(2)星や効果
(3)体、服、表情、髪
(4)人物の色味調整のオーバーレイとスクリーン
(5)人物の塗りが物足りなかったので影とハイライトの追加
(6)エフェクト
(7)全体の雰囲気の調整レイヤー
最後に表示レイヤーのコピーを結合して、コントラストを調整したら完成です。
まとめ
二次創作で原作に似た雰囲気の絵を描くには、まず全体をよく観察すること、そして目立ちにくい細部にこだわることで絵の完成度をさらに上げることが出来るということを解説しました。
パルミーには「ハッカドール2号イラストメイキング」も公開していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
イラレポ
投稿完了
好きな作品のファンアートや二次創作を描く時、原作のような絵を描きたいと思ったことはありませんか?
ただ、何度描いてもなかなか同じような雰囲気の絵にならないことも多いと思います。
この講座では、クリエイターのもずさんがハッカドール1号を描きながら、特徴を捉えた絵を描くためのコツを伝授します!
ハッカドール1号をクリスタで描く
ハッカドールの特徴を掴む
まずは元絵を眺めて、特徴的な部分をいくつか見つけていきます。顔立ちの印象、髪型、服のデザイン、性格、イメージカラー、雰囲気、武器や装飾などです。
青で示した部分は服の特徴的な部分、黄色で示した部分はイラストを描く上で強調したい部分です。
1号のラフを描く
最初に構図を決めてから裸のラフを描き、その後で服を着せます。
1号の線画を描く
ラフが終わったら、パーツごとにフォルダを分けて線画を描きます。
今回は人物だけで「体」「服」「表情」「髪」の4つに分けることにしました。
装飾が多い、あるいは難しい構造をしている時は、一度体を描いてから被せるようにして服を描いていくと何がどこにあるか分かりやすいです。
具体的には、以下のような感じになります。
ハッカドール1号の表情の描き分け
まず、下の写真を見てみましょう。
影の入れ方次第で、中央上のように照れ笑いにも、右上のようにイラッとしているようにも、また下二つのように少し悲しそうにも演出することができます。
同じ表情・同じポーズでも、左上は謙遜しているポーズ、あるいは左下は悲しい気持ちでバイバイをするポーズと言われたら、そんな風に見える気がしませんか?
こういったように、光源の位置でキャラクターの雰囲気をガラッと変えることができます。
グリザイユ画法を用いた背景の塗り
下塗りを終わらせたものに、光源を決めた背景のラフを追加しました。
大きく分けて空とモニターです。
画面の上から下で色味がグラデーションになっているので、塗り分けが難しくなっています。
そんな時に便利なのがグリザイユ画法です。
グリザイユ画法とは、あらかじめ対象物の陰影を灰色系の色で塗り分け、その後その上から本来の着色をする技法です。
まず、背景を灰色で塗りつぶして雲を入れていきます。
黒と白は使わず灰色の濃淡だけで描きます。明るい部分と影の部分を意識しながら描くと、描きやすいでしょう。
必要に応じて以下のようにメッシュ変形ツールを使って雲を歪ませることで、遠近感を簡単に表現することができます。
単色で陰影を着け終えたら、上にオーバーレイのレイヤーを用意して色を塗ります。
これで空の絵が完成しました。
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メッシュ変形を用いてモニタを描く
まず、水色の宙に散らばったモニタを描いていきます。
次に、別のキャンバスに真正面から見たモニタの絵を描きます。
今回はこのモニタの中身にあまり意味はありませんが、ここで「知っている人が見たときにニヤッとしてしまうようなネタ」を入れられると絵の完成度がぐんと上がります。
この4枚のモニタは、フォルダを分けてあるのでフォルダごとコピー&ペーストしました。
レイヤーやフォルダのモードを変えても、それを管理している上のフォルダが『通常』になっていると全体に反映されないので、設定は以下のように『通過』にしてあげましょう。
そして、メッシュ変形を多用してラフ画に合うように変形していきます。
イラストで鮮やかな色塗りをするためのコツ
下の星に影をつけてみます。
右のバーには、上からこのような意味になっています。
H=色相
S=彩度
V=明度
色相を変えず彩度を上げ、明度を下げて塗ってみたものと、色相を赤に寄せて塗ったものを下に示しています。
ほとんどの人は鮮やかな印象を受けるのは下の星だと思いますが、この2つはモノクロにするとほぼ同じ明るさになります。
つまり何が言いたいかと言うと、色相によって私たちの感じる明るさは違う、ということです。
試しにカラーサークルをモノクロにしてみましょう。以下のようになります。
黄色が一番明るく、下の青に向かって暗くなっていくのが分かると思います。
影の部分は青に近付け、明るい部分は黄色に近づけるということを意識するだけで、鮮やかな色選びが楽になるかと思います。
詳しく知りたい方は「ナチュラルハーモニー 配色」で検索してみて下さい。
ハッカドール1号イラスト:仕上げ
さらに全体を塗り進めました。
特に違和感がないので、これで確定させます。
次に背景に対して人物が浮いているので色味を調整します。
まずは、以下のように人物を背景色と同じような色で塗り潰します。
次に、モードをオーバーレイにして濃度を調整します。
あとは、ぼかしなどの細かい作業や、調整、指先の光を加えてほぼできあがりです。
今回のイラストの構成を簡単に説明します。レイヤーの下の層からこのような順番になっています。
(1)グリザイユ画法を使った空
(2)星や効果
(3)体、服、表情、髪
(4)人物の色味調整のオーバーレイとスクリーン
(5)人物の塗りが物足りなかったので影とハイライトの追加
(6)エフェクト
(7)全体の雰囲気の調整レイヤー
最後に表示レイヤーのコピーを結合して、コントラストを調整したら完成です。
まとめ
二次創作で原作に似た雰囲気の絵を描くには、まず全体をよく観察すること、そして目立ちにくい細部にこだわることで絵の完成度をさらに上げることが出来るということを解説しました。
パルミーには「ハッカドール2号イラストメイキング」も公開していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
イラレポ
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