イラストを美しく仕上げる!配色講座 〜色使い・色選びを学ぶ〜
配色の選び方って、いつも自分のフィーリングでやっているけどこれって正しいのかな。。?
ふと、こんなことをイラストを描きながら感じることってありませんか?
そんな方はぜひ、夢ノ内先生が解説する「イラストを美しく仕上げるための配色講座」を見て、バランスの取れた色彩のイラストをマスターしましょう!
色相・明度・彩度に関する基礎知識
まず初めに色相・明度・彩度について説明します。
色相
色相とは、赤・青・黄色のような色味の事を指します。
色相選びを意識することで、全体に調和が取れた作品になるよう心がけていきます。
今回は、下の写真のようなRGBバーを使った色作り・配色について説明していきます。
明度
明度とは、簡単に言うと「色の明るさ」です。
明度が高いほど明るくなり、明度が低いほど暗くなります。
色味を持たない色を「無彩色(むさいしょく)」といいます。色味を持った色のことは「有彩色(ゆうさいしょく)」といいます。
同じ赤色でも明度が低いと暗い色になり、明度が高いと明るい色になります。
下の写真のように、RGBバーの右側にある数字が「000」に近いほど明度が低くなり、
「255」に近くなるほど明度が高くなります。
このようにRGBバーでは、数字によって明度が分かるようになっています。
イラストの明度をみる
下のイラストの明度を見てみましょう。
全体の明度の調和が取れていると、一枚のイラストとして色が映えるような印象を与えることが出来ます。
調和を取るには、暗い部分と明るい部分を意識して色を選ぶのがポイントです。
画面が黒に寄りすぎたり、白に寄りすぎたりしないようにします。白と黒がバランスよく、かつメリハリのついた状態であれば、調和が取れた配色と言えるでしょう。
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彩度とは「色の鮮やかさ」のことです。
彩度が低いほど無彩色に近くなり、彩度が高いほど色味が強い鮮やかな色になります。
明度と彩度の関係
彩度を横軸として考えると、左にいくほど彩度が低い、右にいくほど彩度が高いことになります。
縦軸を明度として考えると、上にいくほど明度が高い、下にいくほど明度が低いことになります。
このもっとも右側にある鮮やかな赤は、明度としては中央に位置しています。
この鮮やかさのまま明度だけを上にもっていくと、白に近い赤になります。
最も彩度が高い色がその色相でもっとも明度が高い、というわけではない点に注意してください。明度と彩度は別物として考えます。
色の選び方
次に、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」について解説します。
私のイラストでは、メインカラーを立てるためにベースカラーの彩度は低くする事が多いです。
彩度が低いと、落ち着いたクラシックな雰囲気のイラストになります。
ベースカラーやメインカラーに比べて、アクセントカラーが占める面積は小さめです。
上のイラストを例に見てみると、ベースカラーは肌色を中心とした黄色、メインカラーはピンク色、アクセントカラーは濃いグレーになります。
描きたいイラストにもよりますが、ベースカラーの彩度を低めにし、淡い色にすると全体の雰囲気が落ち着きます。
上のイラストをもう少し詳しく見ると、メインカラーに薄い青紫のような色も少し入っています。 メインカラーやベースカラーを2つ使うことを考えてもいいと思います。
たくさんの色を使うと、それはそれで楽しいイラストになりますが、色の調和を取ることが難しくなります。
まずは「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つの色を決めて配色していくことで、イラスト全体にまとまりが生まれ、見やすいイラストになっていくと思います。
配色の選び方
配色のポイント(1)
実際にイラストを見ながら、配色を考える上でのポイントを説明していきます。
まずはメインカラーを決めるために、テーマに合った色を選んでいきます。
下の写真のような、暖色系のイラストを例に取って見てみます。
左側のイラストはハチミツの様な赤みがかった黄色をメインカラーにし、右側のイラストはガーリーなテーマで線画を描いたのでピンク色をメインカラーにしています。
次は、下の写真のような寒色系のイラストを例に取って見てみましょう。
左側のイラストはアリスをイメージした線画なので水色をメインカラーにし、右側のイラストはクールなイメージを出したかったので青色をメインカラーにしています。
ベースカラーを決めるときは、メインカラーに近い色をカラーサークルで選ぶと調和の取れた色になりやすいです。
一方で、クリスマスのイラスト風に赤と緑を選んでみてもいいですが、初めはカラーサークルを見ながら近い色を選んでいくと選びやすいと思います。
配色のポイント(2)
配色を考えるポイントとして、まずイラストのテーマとなる色を選び、それに近い色相の色を選びます。
これを意識する事により、バランスの取れた配色が行えます。
配色のポイント(3)
これらのイラストでは白い色を塗る時に、真っ白ではなく黄色っぽい白で塗っています。
白色を黄色っぽい白で塗ることで、暖かい雰囲気のイラストになります。
例えば、白いライトに照らされた白い紙は白く見えますが、黄色い色味のライトで照らされた白い紙は黄色っぽく見えると思います。
これを踏まえて、黄色い色味の暖かいライトを当てられたイメージになるように、白い部分は真っ白ではなく、黄色っぽい白で塗っていることが多いです。
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実際に配色する
配色決め
実際に、下の写真の線画に色を塗っていきます。
パンケーキを中心としたイラストなので、それを踏まえた配色にしたいと思います。
下の写真の上から
・ベースカラーは淡い黄色
・メインカラーはハチミツをイメージした濃い黄色とイチゴをイメージした赤色
・アクセントカラーはイチゴの葉をイメージした緑色
これらの色を使って配色を行っていきます。
RGBバーで見ると、メインカラーの彩度は高めにしています。
R、G、B各色の数値が255から72となっています。
例えば以下のようにRGBの数値の幅が狭くなると、淡い色になるので気をつけます。
メインカラーを作るときの個人的なこだわりですが、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の中でどれか一つの数値が255になるように意識しています。
こうすることで鮮やかな色になり、色のくすみを防ぐことができます。
色をのせる
まず好みの色でキャンパスを塗りつぶします。
次に、この上に色をのせていきます。
選択ツールやバケツなど、お好みのツールで塗っていきます。
実際に色を塗ってみて色が濃いと感じたら、パラメータで少し明度が高くなるように調整します。
実際に色を決めて塗り始めても、色が足りないと思うことがあります。
そのような時はベースカラーやメインカラーに近い色を作り、塗っていきます。
食べ物の色は鮮やかな方がおいしそうに見えるので、彩度が高めになるように意識します。
色を塗る時のコツ
隣接する色はなるべく変えて、同じ色の固まりを作らないようにします。
例えば、服の袖口と肌の部分は似たような色が隣り合っています。
袖口に模様を付けるようにしてアクセントカラーを塗り、間に区切りをつけるようにするとメリハリが出ます。
メインカラーやベースカラーと違う色を作る時は、なるべく彩度が低い色を使い、別の色味をイラストに含ませないようにします。
真っ赤な色や鮮やかな黄色など、彩度が高い色は目に付きやすいです。
メインカラーやベースカラーから離すという意味で、色味の少ない色を使うと全体になじんでくると思います。
配色が完了しました。今回は配色講座ということで、塗りの工程はここまでとなります。
以上で「イラストを美しく仕上げるための配色講座」は終了です。
また動画講座では実際に描いていきながら解説を行っていますので、記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!
イラレポ
投稿完了
配色の選び方って、いつも自分のフィーリングでやっているけどこれって正しいのかな。。?
ふと、こんなことをイラストを描きながら感じることってありませんか?
そんな方はぜひ、夢ノ内先生が解説する「イラストを美しく仕上げるための配色講座」を見て、バランスの取れた色彩のイラストをマスターしましょう!
色相・明度・彩度に関する基礎知識
まず初めに色相・明度・彩度について説明します。
色相
色相とは、赤・青・黄色のような色味の事を指します。
色相選びを意識することで、全体に調和が取れた作品になるよう心がけていきます。
今回は、下の写真のようなRGBバーを使った色作り・配色について説明していきます。
明度
明度とは、簡単に言うと「色の明るさ」です。
明度が高いほど明るくなり、明度が低いほど暗くなります。
色味を持たない色を「無彩色(むさいしょく)」といいます。色味を持った色のことは「有彩色(ゆうさいしょく)」といいます。
同じ赤色でも明度が低いと暗い色になり、明度が高いと明るい色になります。
下の写真のように、RGBバーの右側にある数字が「000」に近いほど明度が低くなり、
「255」に近くなるほど明度が高くなります。
このようにRGBバーでは、数字によって明度が分かるようになっています。
イラストの明度をみる
下のイラストの明度を見てみましょう。
全体の明度の調和が取れていると、一枚のイラストとして色が映えるような印象を与えることが出来ます。
調和を取るには、暗い部分と明るい部分を意識して色を選ぶのがポイントです。
画面が黒に寄りすぎたり、白に寄りすぎたりしないようにします。白と黒がバランスよく、かつメリハリのついた状態であれば、調和が取れた配色と言えるでしょう。
彩度
彩度とは「色の鮮やかさ」のことです。
彩度が低いほど無彩色に近くなり、彩度が高いほど色味が強い鮮やかな色になります。
明度と彩度の関係
彩度を横軸として考えると、左にいくほど彩度が低い、右にいくほど彩度が高いことになります。
縦軸を明度として考えると、上にいくほど明度が高い、下にいくほど明度が低いことになります。
このもっとも右側にある鮮やかな赤は、明度としては中央に位置しています。
この鮮やかさのまま明度だけを上にもっていくと、白に近い赤になります。
最も彩度が高い色がその色相でもっとも明度が高い、というわけではない点に注意してください。明度と彩度は別物として考えます。
色の選び方
次に、「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」について解説します。
私のイラストでは、メインカラーを立てるためにベースカラーの彩度は低くする事が多いです。
彩度が低いと、落ち着いたクラシックな雰囲気のイラストになります。
ベースカラーやメインカラーに比べて、アクセントカラーが占める面積は小さめです。
上のイラストを例に見てみると、ベースカラーは肌色を中心とした黄色、メインカラーはピンク色、アクセントカラーは濃いグレーになります。
描きたいイラストにもよりますが、ベースカラーの彩度を低めにし、淡い色にすると全体の雰囲気が落ち着きます。
上のイラストをもう少し詳しく見ると、メインカラーに薄い青紫のような色も少し入っています。 メインカラーやベースカラーを2つ使うことを考えてもいいと思います。
たくさんの色を使うと、それはそれで楽しいイラストになりますが、色の調和を取ることが難しくなります。
まずは「ベースカラー」「メインカラー」「アクセントカラー」の3つの色を決めて配色していくことで、イラスト全体にまとまりが生まれ、見やすいイラストになっていくと思います。
配色の選び方
配色のポイント(1)
実際にイラストを見ながら、配色を考える上でのポイントを説明していきます。
まずはメインカラーを決めるために、テーマに合った色を選んでいきます。
下の写真のような、暖色系のイラストを例に取って見てみます。
左側のイラストはハチミツの様な赤みがかった黄色をメインカラーにし、右側のイラストはガーリーなテーマで線画を描いたのでピンク色をメインカラーにしています。
次は、下の写真のような寒色系のイラストを例に取って見てみましょう。
左側のイラストはアリスをイメージした線画なので水色をメインカラーにし、右側のイラストはクールなイメージを出したかったので青色をメインカラーにしています。
ベースカラーを決めるときは、メインカラーに近い色をカラーサークルで選ぶと調和の取れた色になりやすいです。
一方で、クリスマスのイラスト風に赤と緑を選んでみてもいいですが、初めはカラーサークルを見ながら近い色を選んでいくと選びやすいと思います。
配色のポイント(2)
配色を考えるポイントとして、まずイラストのテーマとなる色を選び、それに近い色相の色を選びます。
これを意識する事により、バランスの取れた配色が行えます。
配色のポイント(3)
これらのイラストでは白い色を塗る時に、真っ白ではなく黄色っぽい白で塗っています。
白色を黄色っぽい白で塗ることで、暖かい雰囲気のイラストになります。
例えば、白いライトに照らされた白い紙は白く見えますが、黄色い色味のライトで照らされた白い紙は黄色っぽく見えると思います。
これを踏まえて、黄色い色味の暖かいライトを当てられたイメージになるように、白い部分は真っ白ではなく、黄色っぽい白で塗っていることが多いです。
【キャライラストの色塗り講座】
『色塗り』を集中して学ぶ雪詩さひろ先生の講座。受講者募集中!
実際に配色する
配色決め
実際に、下の写真の線画に色を塗っていきます。
パンケーキを中心としたイラストなので、それを踏まえた配色にしたいと思います。
下の写真の上から
・ベースカラーは淡い黄色
・メインカラーはハチミツをイメージした濃い黄色とイチゴをイメージした赤色
・アクセントカラーはイチゴの葉をイメージした緑色
これらの色を使って配色を行っていきます。
RGBバーで見ると、メインカラーの彩度は高めにしています。
R、G、B各色の数値が255から72となっています。
例えば以下のようにRGBの数値の幅が狭くなると、淡い色になるので気をつけます。
メインカラーを作るときの個人的なこだわりですが、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の中でどれか一つの数値が255になるように意識しています。
こうすることで鮮やかな色になり、色のくすみを防ぐことができます。
色をのせる
まず好みの色でキャンパスを塗りつぶします。
次に、この上に色をのせていきます。
選択ツールやバケツなど、お好みのツールで塗っていきます。
実際に色を塗ってみて色が濃いと感じたら、パラメータで少し明度が高くなるように調整します。
実際に色を決めて塗り始めても、色が足りないと思うことがあります。
そのような時はベースカラーやメインカラーに近い色を作り、塗っていきます。
食べ物の色は鮮やかな方がおいしそうに見えるので、彩度が高めになるように意識します。
色を塗る時のコツ
隣接する色はなるべく変えて、同じ色の固まりを作らないようにします。
例えば、服の袖口と肌の部分は似たような色が隣り合っています。
袖口に模様を付けるようにしてアクセントカラーを塗り、間に区切りをつけるようにするとメリハリが出ます。
メインカラーやベースカラーと違う色を作る時は、なるべく彩度が低い色を使い、別の色味をイラストに含ませないようにします。
真っ赤な色や鮮やかな黄色など、彩度が高い色は目に付きやすいです。
メインカラーやベースカラーから離すという意味で、色味の少ない色を使うと全体になじんでくると思います。
配色が完了しました。今回は配色講座ということで、塗りの工程はここまでとなります。
以上で「イラストを美しく仕上げるための配色講座」は終了です。
また動画講座では実際に描いていきながら解説を行っていますので、記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!
夢ノ内
はじめまして。夢ノ内と申します。 現在イラストレーター兼グラフィックデザイナーをしております。 まだまだ至らぬ点ばかりですが楽しく作品作りを行っていければと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。
イラレポを投稿しよう
ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーを意識してイラストを描き、イラレポを投稿しましょう!
イラレポを投稿しよう
ベースカラー・メインカラー・アクセントカラーを意識してイラストを描き、イラレポを投稿しましょう!
イラレポ
投稿完了
夢ノ内
はじめまして。夢ノ内と申します。 現在イラストレーター兼グラフィックデザイナーをしております。 まだまだ至らぬ点ばかりですが楽しく作品作りを行っていければと思っております。どうぞ宜しくお願い致します。