イラストのポーズを学ぶ!座ったポーズや立たせ方を解説
静止したキャラクターは描けるけど、動いている人物を描くとどうしても躍動感がでない...
こんな悩みを持っている方、少なくないようです。
60枚先生のこの講座では、人物のポーズについて描き方を学んでいきます。走る、歩く、跳ぶの基本的なポーズを習得して、いきいきとしたイラストを目指しましょう!
身体のポーズを描く!
まずは重心について解説します。
重心とは、物体を一点で支えた時、重さの釣り合いが取れる点の事を指します。
例えば立方体の重心は物体内部の中央、下のイラストの赤い点に位置し、この点から下方向に重力が働きます。
また、右図のドーナツ状の物体の場合、重心は円の中央の空間上に存在しています。
背面跳びやバック転をした際等、人体も同様に重心が身体の外に位置する場合もあります。
基本的に人の身体の重心は、体型や体勢によって位置が異なります。
直立している姿勢の場合、骨盤の形状の違いから男性より女性の方がやや低い位置に重心があり、子どもの体型であれば成人よりも高い位置に重心が存在します。
このように年齢や身長・性別によって重心が変化しますが、絵を描く際はおおよその位置を把握しておけば良いでしょう。
目安として「へその奥付近」に重心があると仮定します。
この重心の位置から地面に向けて「重心線」と呼ばれる垂直線を引きます。
立ちポーズの場合、重心線を書き入れる事で、どちらの足に体重が強くかかっているのかが分かり、絵を描く際にバランスが取りやすくなります。
また、イラストに動きを加え、より魅力的に魅せる為には、「コントラポスト」を利用します。
両肩と骨盤の傾きを逆にし、意図して左右のバランスを崩す事でイラストに動きが加わります。
また、立ちポーズの場合、骨盤が上がっている方の足を中心に、体重が掛かる事や、身体のラインがS字曲線になる事を意識して描くようにしましょう。
動きのポーズの解説:歩く・走る・跳ぶ・座る
次に「歩く」「走る」「跳ぶ」「座る」の基本的な4つの動作について解説します。
1. 歩くイラスト
歩くポーズを描く際は、身体の中心軸をやや前方に傾けます。
重心の位置は歩く動作によって、前方だけでなく上下左右へ変化し、前へ進む速度が速いほど、軸が大きく傾きます。
腕を大きく振り、歩幅を広く取る等、空間に奥行きや広がりを出す事で、より活き活きとした印象を持たせる事が出来ます。
2.走るイラスト
次に、走るポーズについて解説を行います。
走るポーズを描く際は、身体の中心軸を大きく傾け、低い位置に重心を置きます。
中心軸は肩・重心・くるぶしが一直線になるように引きます。
また、歩く動作よりも上半身と下半身のひねりが大きくなり、踏み出した足とは反対側の肩を、大きく前に出すように描きましょう。
3. 跳ぶイラスト
次に、跳んでいるポーズについて解説します。
人がジャンプをした場合、地面から足が離れ、身体が浮くことにより、腕の位置の変化や膝を曲げた影響で重心はやや上に移動します。
S字曲線を意識しながら身体を描き、髪や衣装をふわっとさせる事でより躍動感を持たせる事ができます。
4. 座るイラスト
最後に、座っているポーズについて解説を行います。
ステップ1と同様に、こちらでも動きを付けるため「コントラポスト」を利用します。
まず、左右非対称が観察できる例として、足を組んだ姿勢に変更します。
右足を上にして足組をする際は、骨盤は左下がりとなり、体重が左臀部(でんぶ)に移動します。
また、上半身でバランスを取るため、肩は骨盤の傾きと逆方向の、左肩上がりとなります。
このように、コントラポストを利用する事で、静止している座った状態でも身体に動きを付ける事が可能となります。
より動きのあるイラストに仕上げる為には、全体のシルエットを意識しつつ、フカンやアオリと言ったアングルを積極的に活用することが重要です。
また、魚眼レンズのようにパースをきつくし、迫力を持たせる事が有効的です。
イラスト全体に安定感を持たせる為には、重心の理解も重要となってきますので、資料を参考にしたり、重心を意識したイラスト練習を行いましょう。
以上で「イラストのポーズを学ぶ!座ったポーズや立たせ方」は終了です。
動画講座では、より詳しい解説を行っていますので、記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!
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投稿完了
静止したキャラクターは描けるけど、動いている人物を描くとどうしても躍動感がでない...
こんな悩みを持っている方、少なくないようです。
60枚先生のこの講座では、人物のポーズについて描き方を学んでいきます。走る、歩く、跳ぶの基本的なポーズを習得して、いきいきとしたイラストを目指しましょう!
身体のポーズを描く!
まずは重心について解説します。
重心とは、物体を一点で支えた時、重さの釣り合いが取れる点の事を指します。
例えば立方体の重心は物体内部の中央、下のイラストの赤い点に位置し、この点から下方向に重力が働きます。
また、右図のドーナツ状の物体の場合、重心は円の中央の空間上に存在しています。
背面跳びやバック転をした際等、人体も同様に重心が身体の外に位置する場合もあります。
基本的に人の身体の重心は、体型や体勢によって位置が異なります。
直立している姿勢の場合、骨盤の形状の違いから男性より女性の方がやや低い位置に重心があり、子どもの体型であれば成人よりも高い位置に重心が存在します。
このように年齢や身長・性別によって重心が変化しますが、絵を描く際はおおよその位置を把握しておけば良いでしょう。
目安として「へその奥付近」に重心があると仮定します。
この重心の位置から地面に向けて「重心線」と呼ばれる垂直線を引きます。
立ちポーズの場合、重心線を書き入れる事で、どちらの足に体重が強くかかっているのかが分かり、絵を描く際にバランスが取りやすくなります。
また、イラストに動きを加え、より魅力的に魅せる為には、「コントラポスト」を利用します。
両肩と骨盤の傾きを逆にし、意図して左右のバランスを崩す事でイラストに動きが加わります。
また、立ちポーズの場合、骨盤が上がっている方の足を中心に、体重が掛かる事や、身体のラインがS字曲線になる事を意識して描くようにしましょう。
動きのポーズの解説:歩く・走る・跳ぶ・座る
次に「歩く」「走る」「跳ぶ」「座る」の基本的な4つの動作について解説します。
1. 歩くイラスト
歩くポーズを描く際は、身体の中心軸をやや前方に傾けます。
重心の位置は歩く動作によって、前方だけでなく上下左右へ変化し、前へ進む速度が速いほど、軸が大きく傾きます。
腕を大きく振り、歩幅を広く取る等、空間に奥行きや広がりを出す事で、より活き活きとした印象を持たせる事が出来ます。
2.走るイラスト
次に、走るポーズについて解説を行います。
走るポーズを描く際は、身体の中心軸を大きく傾け、低い位置に重心を置きます。
中心軸は肩・重心・くるぶしが一直線になるように引きます。
また、歩く動作よりも上半身と下半身のひねりが大きくなり、踏み出した足とは反対側の肩を、大きく前に出すように描きましょう。
3. 跳ぶイラスト
次に、跳んでいるポーズについて解説します。
人がジャンプをした場合、地面から足が離れ、身体が浮くことにより、腕の位置の変化や膝を曲げた影響で重心はやや上に移動します。
S字曲線を意識しながら身体を描き、髪や衣装をふわっとさせる事でより躍動感を持たせる事ができます。
4. 座るイラスト
最後に、座っているポーズについて解説を行います。
ステップ1と同様に、こちらでも動きを付けるため「コントラポスト」を利用します。
まず、左右非対称が観察できる例として、足を組んだ姿勢に変更します。
右足を上にして足組をする際は、骨盤は左下がりとなり、体重が左臀部(でんぶ)に移動します。
また、上半身でバランスを取るため、肩は骨盤の傾きと逆方向の、左肩上がりとなります。
このように、コントラポストを利用する事で、静止している座った状態でも身体に動きを付ける事が可能となります。
より動きのあるイラストに仕上げる為には、全体のシルエットを意識しつつ、フカンやアオリと言ったアングルを積極的に活用することが重要です。
また、魚眼レンズのようにパースをきつくし、迫力を持たせる事が有効的です。
イラスト全体に安定感を持たせる為には、重心の理解も重要となってきますので、資料を参考にしたり、重心を意識したイラスト練習を行いましょう。
以上で「イラストのポーズを学ぶ!座ったポーズや立たせ方」は終了です。
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