【Aちき】色白~日焼け 色選択から女性キャラの肌の塗り方を解説
キャラクターの肌色がなんだか黒くなってしまった…という経験はありませんか?
実は一口に肌といっても様々な色があるんです!
この講座では、イラスト制作における女性の肌の塗り方について解説をしていきます。
肌の塗り方の種類
肌の色は様々な種類がありますが、今回は大まかに分けて5段階の色で表しました。
左から「色白な肌色」、「色白より少し黄色味を帯びた肌色」、「中間色の健康的な肌色」、「日焼けした肌色」、「褐色の肌色」の5つになります。
今回は、この中から中間色の「健康的な肌色」、「色白な肌色」、「日焼けした肌色」の3種類の肌色と影について解説していきます。
まずは「健康的な肌」です。
ベースとなる肌には元気な感じの肌色をイメージして「黄色味がかかった肌色」を選びました。
肌のハイライトもはっきりと見え、健康的に見えると思います。影色はオレンジをベースにしたものを選びました。
影の色を選ぶ時は基本的に暗くなりすぎないよう気をつけて選びます。カラーサークルでは、肌のベースの色より少し左下の色を選ぶと丁度良い影色ができると思います。
続いて「病弱な感じをイメージした肌」です。
健康的な肌よりもベースの肌色は「ややピンクよりの肌色」を選びました。
肌の色が白いと儚げな(はかなげ)イメージになりますので、ピンクよりの肌を選んだ後に、明度をあげるとイメージに近い肌色が作れると思います。
病弱な肌は色白なので、ハイライトは健康的な肌よりもはっきりとは見えません。また病弱な肌であれば、ハイライトを入れない方がより儚げに見えると思います。
影色は「赤みがやや強い色」を選びました。
最後に「日焼けをした肌」です。
日焼けをした肌はベースに「オレンジ寄りの色」を使い、元気でエネルギッシュになるようにしました。
茶色くなりすぎると褐色の肌のイメージに近くなるので、茶色にオレンジがかかった位をイメージして色を選びましょう。
影色は「少し赤みのかかった明度の低い色」を選びました。
各パーツの肌の塗り方 ~顔・上半身・下半身~
顔の塗り
ここからは実際に体のパーツを塗っていき、パーツごとに肌の塗り方を解説していきます。
まずは実際に塗る前に、塗りに使うブラシを紹介します。塗りには「水彩筆」と「のばし筆」の2種類を使います。
水彩筆は主に「肌の塗り」に、のばし筆は「ハイライトを塗るとき」と使い分けています。
では、実際に塗っていきます。
今回は冒頭に紹介した「健康的な肌色」を使って塗っていきます。ベースの肌を塗ったレイヤーの上に影レイヤーをつくります。新規レイヤーを作成し、モードを「乗算」にします。
色がはみ出ないように「下のレイヤーでクリッピング」にチェックをいれましょう。
まずは顔の塗りです。
ベースの肌レイヤーの上から一度、全体を水彩筆でまんべんなく影色を塗ります。
顔のパーツに影を乗せていきます。
影をつける場所は前髪がかかっている場所と耳に水彩ブラシで影をつけました。
次にのばし筆を使い鼻にハイライトを塗っていきます。
鼻の部分のハイライトを描画色から透明色に切り替え、水彩筆でなじませていきます。
透明色とは「描画色と二次色を切り替える間にある小さな四角」を選択することで色を透明色にできます。
透明色の効果としては、色が透明なので消しゴムとほぼ同じ効果ですが、描写しているツールと同じ設定で消しゴムを使えることができます。
例えば色を透明色にし、水彩筆にすることで水彩筆の設定のまま消しゴムとして利用できます。
ハイライトを塗るときは新しくハイライト用の色をのせるのではなく、ハイライトをいれたい部分の影色を消すことでハイライトの部分を作ります。
今回は影レイヤーの鼻のあたりを消しゴムで消し、明るい面をつくっています。
消しゴムで消したあとは、透明色を選択した水彩筆で鼻から輪郭にかけて伸ばし、顔の明るい面を徐々に作っていきます。
顔の部分は始め全体的に影色に覆われていましたが、顔は上を向いているので影色は透明色で影色を徐々に消すことで明るい面にしていきました。
さらに上に通常レイヤーを作り、水彩筆で前髪部分にほんの少しだけ青色をのせました。
最後に新規で乗算レイヤーを作成し、エアブラシで頬(ほほ)の色をつけます。目の横あたりに薄く塗りました。これで顔の塗りは終了です。
上半身の肌の塗り
次に、上半身を塗ります。
首の下、鎖骨に水彩筆でしっかりと影色をおいていきます。また、肩、胸、腰にも影色をのせますが、首や鎖骨ほど影色は強くのせず、柔らかさを意識しつつ塗っていきます。
体の明るい部分を塗ります。
手の甲も明るい部分ですがここは明るい色を新たに乗せるのではなく、影レイヤーの手の甲の部分の影を消しゴムでけし、その部分を透明色を選択した水彩筆でのばし、明るい形を作っていきます。
次に、水彩筆でハイライトのあたっている場所を塗ります。オーバーレイでさらに明るい部分を塗ります。明るい肌色で肩から腕にかけて、胸に水彩筆で柔らかいハイライトをいれていきます。
最初は薄く柔らかくハイライトをいれ、その後強くハイライトを入れたい部分をもう一度塗ります。
最後に通常レイヤーを作り、水彩筆で青色を薄く首の影にのせていきます。
これで上半身の塗りは終了です。
下半身の肌の塗り
太ももの明るい面、今回ですと太ももの上の面の影色を消しゴムでさっと消し、透明色を選択したのばし筆で足の付け根あたりから膝までなじませていきます。
太ももの立体感を意識して、段階をつけて徐々にハイライトがあたる部分を塗っていきます。
次にオーバーレイでさらに明るい部分をぬります。
明るい肌色で太ももの上の面を水彩筆で柔らかいハイライトをいれていきます。
太ももには柔らかい影をつけたいので新しく乗算レイヤーを作り、色は上半身や顔でつけた影色と同じ色でエアブラシで足の付け根、膝、奥にある足に影をもう一段階つけました。
最後に上から新規レイヤーを作成し、モードをオーバーレイにします。そしてもう一段階明るいハイライトをいれていきます。
以上で「女性キャラクターの肌の塗り方講座」は終了です。
動画講座では、実際にイラストを描いていきながら解説を行っていますので、 記事よりも更に理解しやすくなっています。ぜひチェックしてみてくださいね!
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投稿完了
キャラクターの肌色がなんだか黒くなってしまった…という経験はありませんか?
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肌の塗り方の種類
肌の色は様々な種類がありますが、今回は大まかに分けて5段階の色で表しました。
左から「色白な肌色」、「色白より少し黄色味を帯びた肌色」、「中間色の健康的な肌色」、「日焼けした肌色」、「褐色の肌色」の5つになります。
今回は、この中から中間色の「健康的な肌色」、「色白な肌色」、「日焼けした肌色」の3種類の肌色と影について解説していきます。
まずは「健康的な肌」です。
ベースとなる肌には元気な感じの肌色をイメージして「黄色味がかかった肌色」を選びました。
肌のハイライトもはっきりと見え、健康的に見えると思います。影色はオレンジをベースにしたものを選びました。
影の色を選ぶ時は基本的に暗くなりすぎないよう気をつけて選びます。カラーサークルでは、肌のベースの色より少し左下の色を選ぶと丁度良い影色ができると思います。
続いて「病弱な感じをイメージした肌」です。
健康的な肌よりもベースの肌色は「ややピンクよりの肌色」を選びました。
肌の色が白いと儚げな(はかなげ)イメージになりますので、ピンクよりの肌を選んだ後に、明度をあげるとイメージに近い肌色が作れると思います。
病弱な肌は色白なので、ハイライトは健康的な肌よりもはっきりとは見えません。また病弱な肌であれば、ハイライトを入れない方がより儚げに見えると思います。
影色は「赤みがやや強い色」を選びました。
最後に「日焼けをした肌」です。
日焼けをした肌はベースに「オレンジ寄りの色」を使い、元気でエネルギッシュになるようにしました。
茶色くなりすぎると褐色の肌のイメージに近くなるので、茶色にオレンジがかかった位をイメージして色を選びましょう。
影色は「少し赤みのかかった明度の低い色」を選びました。
各パーツの肌の塗り方 ~顔・上半身・下半身~
顔の塗り
ここからは実際に体のパーツを塗っていき、パーツごとに肌の塗り方を解説していきます。
まずは実際に塗る前に、塗りに使うブラシを紹介します。塗りには「水彩筆」と「のばし筆」の2種類を使います。
水彩筆は主に「肌の塗り」に、のばし筆は「ハイライトを塗るとき」と使い分けています。
では、実際に塗っていきます。
今回は冒頭に紹介した「健康的な肌色」を使って塗っていきます。ベースの肌を塗ったレイヤーの上に影レイヤーをつくります。新規レイヤーを作成し、モードを「乗算」にします。
色がはみ出ないように「下のレイヤーでクリッピング」にチェックをいれましょう。
まずは顔の塗りです。
ベースの肌レイヤーの上から一度、全体を水彩筆でまんべんなく影色を塗ります。
顔のパーツに影を乗せていきます。
影をつける場所は前髪がかかっている場所と耳に水彩ブラシで影をつけました。
次にのばし筆を使い鼻にハイライトを塗っていきます。
鼻の部分のハイライトを描画色から透明色に切り替え、水彩筆でなじませていきます。
透明色とは「描画色と二次色を切り替える間にある小さな四角」を選択することで色を透明色にできます。
透明色の効果としては、色が透明なので消しゴムとほぼ同じ効果ですが、描写しているツールと同じ設定で消しゴムを使えることができます。
例えば色を透明色にし、水彩筆にすることで水彩筆の設定のまま消しゴムとして利用できます。
ハイライトを塗るときは新しくハイライト用の色をのせるのではなく、ハイライトをいれたい部分の影色を消すことでハイライトの部分を作ります。
今回は影レイヤーの鼻のあたりを消しゴムで消し、明るい面をつくっています。
消しゴムで消したあとは、透明色を選択した水彩筆で鼻から輪郭にかけて伸ばし、顔の明るい面を徐々に作っていきます。
顔の部分は始め全体的に影色に覆われていましたが、顔は上を向いているので影色は透明色で影色を徐々に消すことで明るい面にしていきました。
さらに上に通常レイヤーを作り、水彩筆で前髪部分にほんの少しだけ青色をのせました。
最後に新規で乗算レイヤーを作成し、エアブラシで頬(ほほ)の色をつけます。目の横あたりに薄く塗りました。これで顔の塗りは終了です。
上半身の肌の塗り
次に、上半身を塗ります。
首の下、鎖骨に水彩筆でしっかりと影色をおいていきます。また、肩、胸、腰にも影色をのせますが、首や鎖骨ほど影色は強くのせず、柔らかさを意識しつつ塗っていきます。
体の明るい部分を塗ります。
手の甲も明るい部分ですがここは明るい色を新たに乗せるのではなく、影レイヤーの手の甲の部分の影を消しゴムでけし、その部分を透明色を選択した水彩筆でのばし、明るい形を作っていきます。
次に、水彩筆でハイライトのあたっている場所を塗ります。オーバーレイでさらに明るい部分を塗ります。明るい肌色で肩から腕にかけて、胸に水彩筆で柔らかいハイライトをいれていきます。
最初は薄く柔らかくハイライトをいれ、その後強くハイライトを入れたい部分をもう一度塗ります。
最後に通常レイヤーを作り、水彩筆で青色を薄く首の影にのせていきます。
これで上半身の塗りは終了です。
下半身の肌の塗り
太ももの明るい面、今回ですと太ももの上の面の影色を消しゴムでさっと消し、透明色を選択したのばし筆で足の付け根あたりから膝までなじませていきます。
太ももの立体感を意識して、段階をつけて徐々にハイライトがあたる部分を塗っていきます。
次にオーバーレイでさらに明るい部分をぬります。
明るい肌色で太ももの上の面を水彩筆で柔らかいハイライトをいれていきます。
太ももには柔らかい影をつけたいので新しく乗算レイヤーを作り、色は上半身や顔でつけた影色と同じ色でエアブラシで足の付け根、膝、奥にある足に影をもう一段階つけました。
最後に上から新規レイヤーを作成し、モードをオーバーレイにします。そしてもう一段階明るいハイライトをいれていきます。
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色の選び方・立体的な肌の塗り方
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